各被験者の下肢の解剖学的指標計20箇所に,反射マーカーを貼り付けた.サッカーボールは5号球を用いた.
試技に先立ち,安静立位時の姿勢を撮影した.試技に際しては,被験者に,一歩の助走からインサイドキックで標的線を狙ってできるだけ正確にボールを蹴るように指示した.この際,光電管で計測した球速が下限速度(5.0 m/s)を下回った試技は不採用とした.
各試技における被験者の下肢運動を,同期された光学式カメラによって120Hzでキャプチャした.また,キックされたボールの軌道をVTRで記録した.各被験者につき,成功試技が左右各10本得られるまで試技を繰り返した.キャプチャされたモーションデータは,付属ソフト(Vicon Workstation 4.1, Oxford Metrics)により3次元座標化した.
平均ボール速度は,7.69 ± 1.33m/sであり,これは先行研究によって報告されているキック速度の約1/3であった.この点には,試技の条件設定,ボール速度の計測方法や助走距離などが影響していると考えられた.
| □ | 古川康一他(2004) | 身体知研究の潮流 --身体知の解明に向けて-- | 人工知能学会論文誌(20巻2号) | 117-128 |
| □ | 川本竜史他(2004) | サッカーにおけるインサイドキックスキルの解明 | 人口知能学会(第18回)大会論集 | 3D-304 |
| □ | 川本竜史他(2004) | サッカーのインサイドキック精度に関するバイオメカニクス的研究 | 第18回日本バイオメカニクス学会大会論集 | H1 |
| □ | SFCフォーラム事務局編(2004) | 未来への貢献 -慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス - 産学の対話 2004 - | 水曜社 |