森基金活動報告書
政策・メディア研究科低炭素社会デザインコース修士課程1年
グローバル環境システム
81024253 江口洋喜
■研究テーマ
■背景・問題意識
個人が貧困問題や環境問題に取り組む方法としてはボランティアや寄付が一般的である。しかし、これらの方法はその対象範囲や期間が限定的であり、その参加者も時間やお金に余裕がある人しかできないという問題をはらんでいる。貧困問題や環境問題に関心のある個人が持続的にこれらの問題の解決に関われる方法を模索することが本研究のテーマである。
なおこの研究は企業でのインターンシップを通して実証化に向けて活動している
■想定しているスキーム
■今後の予定
2011年夏:現地(バングラデシュor中国)視察
2011年秋:ファンドの設立
2011年秋~冬:修論執筆
■今年度の活動
① インターンシップ
・受入機関機関名:クライメートエキスパーツ/PEARカーボンオフセットイニシアティブ
・インターンシップ受入機関(部署)の概要
クライメートエキスパーツ社は、松尾直樹氏によって設立された会社であり、地球温暖化問題の緩和に取り組む企業に対してアドバイスを行うことをその業務としている。
PEARカーボンオフセットイニシアティブ社は、クライメートエキスパーツ社と同様に松尾先生により設立された会社であり、インド農村地帯での農業廃棄物を利用したバイオマス発電プロジェクトを実施し、CDMとして登録・販売した実績がある。
インターンシップ活動の目的と内容
・目的:畜産や農業におけるカーボンマネジメントの手法及び物質フローに関する理解を深めること。
・内容
松尾先生は農業廃棄物を利用したバイオマス発電プロジェクトやバイオマス・マイクロダイジェスターを用いたプロジェクトを実施した実績があり、私の研究テーマである「畜産業におけるカーボンマネジメント」について議論をしたり、先行プロジェクトの調査をすること。最終的には自分が考えるプロジェクトに関して松尾先生との議論などを通して解決策を見つける。
・修士課程全体の研究における当該活動の意義
私の研究テーマは「中国における糞尿マネジメント」であり、クライメート・エキスパーツ社/PEARカーボンオフセットイニシアティブ社は、中国でバイオガスダイジェスターを用いた糞尿マネジメントを行っている実績がある。当企業でインターンシップを行うことで、ホームページや文献では知ることができない糞尿マネジメントの計画立案・実施、また周辺環境への影響等を知ることができるので、具体的なイメージを持って研究ができるようになると考えられる。また中国における糞尿マネジメントの実施データを得ることによって私の研究の参考データとすることができると考えられる。
② アメリカワシントン大学短期留学(慶應国際センター主催夏季在外研修)
期間:2010年8月2日~2010年8月23日
研修内容:本講座では,シアトルの地理を活かし,自然環境と人間社会の共生について多面的な視点から学びます。講義・ディスカッションのほか,シアトル市職員など実務家によるレクチャー,自然再生の現場へのフィールドワーク,ワシントン大学の学外施設を利用した実地体験宿泊旅行などをバランスよく配置され、総合テーマについて理解を深められました。このほかに、研修への参加者は Forest Management,Urban Sustainabilityといったテーマごとに小グループに分かれてリサーチを行い,私はEcological Designというテーマで最後にプレゼンテーションを行いました。