2011年度 森泰吉郎記念研究振興基金 研究助成金 報告書
XMPPの機械向け拡張の提案とその標準化 
佐藤 弘崇 
慶應義塾大学大学院
政策・メディア研究科 
修士課程1年
研究要旨
インターネットにおけるチャットを実現するプロトコルの1つにXMPPがある。
XMPPはチャットプロトコルを実現するプロトコルとしてはIETFに唯一標準化されたプロトコルであり、Google、Facebookなどで用いられている。
本年度はこのXMPPを機械向けに拡張するにあたってどのような世界が実現できるかのサーベイを行い、さらにXMPPそのものの問題が発見されたため、その解決を試みるべく調査を行った。
アプローチ
機械向け拡張の手法
XMPPを機械向けに使った研究はいくつか存在しているが、センシングの手段として使われていることが多い。情報を吸い上げるだけでなく、コンソールとして使えないか検討をしている。 
その他現状のXMPPにおける問題点
i18n(Internationalization)
Unicode文字列を調製する定義であるstringprepの廃止に伴い、後継のPRECISによる解決を図っているところである。 
Jingle interoperability
JingleはXMPPにおいてVoIPやVideo 
Chatを実現するためのプロトコルである。これについてはGoogle 
Inc,の主導ににより標準化がなされつつあるが、これらのクライアント実装の間にInteroperabilityがない場合が散見される。 
発表
State of Internationalization Support in XMPP Servers / XMPP Summit 11 
@Brussels 2012年2月4日 
なおこの発表は遠隔より発表されたため、佐藤はブリュッセルに行かなかった。 
来年度の予定
来年度は実装と評価を行い、対外発表及び論文の形で成果を示していく。