1、疑問詞がある文章は、語尾が上がる傾向があり、延辺地域の人々にはその傾向が混乱していることがわかった。 2、疑問詞がない文章は、語尾が下がる傾向がはっきりしている。そして、延辺地域出身者よりも北朝鮮からの対象者の方がよりはっきりした反応があった。 3、呼吸単位は、韓国と異なり、文章ごとに区切りをつけようとする傾向が北朝鮮・延辺地域の両対象者に見られた。これは長く読み上げるのがよりエリートに見えるといった言葉の洒落から生じていると考えられる。 4、発話速度は、比較的に韓国語より遅く、音声分析機から現地で取ってきたデータを分析した結果、1.3−1.5倍遅いということがわかった。 5、韓国語では同音異義語の区別を発音の長短によって行うが、延辺地域の人々は長短だけではなく、高低も関わることがわかった。これは中国語などの外国語の影響を受けた原因ではないかと考えられる。 6、韓国では、軍隊といった特別な環境でしか使っていない「_まりむにだ」(―ということです)(―なんです)などの表現が一般に使われていることがわかった。これは、自分が話したことを確認し、誤解を防ぐためによく使われているのではないかと思っている。
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