考察

全体の値としては、正規分布の両側検定であるので
値が0.025以上か、以下であるかによって仮説が棄却される。
予想としては正規分布の0.025の値である統計検定量1.96前後に
落ち着き、いくつかの顕著な値のみが棄却されると考えていたが
実際にはそうではなかった。ほとんどの値において仮説が棄却された。



次に、常温菌のグラフに関してである。

注する点としては、プラスの値が大きいものは、
好熱菌と常温菌間でより顕著に見られる組み合わせであり、
マイナスはその逆で、好熱菌―常温菌よりも常温菌―常温菌の間で
多く見られるということである。

常温菌のグラフ全体として共通した傾向は見られない。
が好熱菌と常温菌間でより顕著に見られる組み合わせとしては、好熱菌のEとK
が比較的多く置換されていることがわかる。その傾向は、グラフの後部でより顕著である。
EやKといったアミノ酸が多く置換されているという結果は現在までの研究と
あい通じるものである。




次に、好熱菌のグラフに関して。このグラフは共通した傾向を示している。
プラス、マイナスともピークが重なっている。プラスのピークは大きく2つあり、
それは好熱菌のEとKに関するものである。
この結果は、国際的論文に報告されている結果と一致し、また今まで私が行ってきた研究結果とも
一貫性を持つものである。


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