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本研究では,アプリケーションが周辺の
機器を利用するための手法として,分散制御の手法を採用することを2.1節
で述べた.
そのため,各機器上でアプリケーションが単体で動作するだけでなく,
複数の機器上のアプリケーションが互いに連携を取らなくてはならない.
各機器上では1つの分散アプリケーションの一部の機能が実行されているものとし,
この機器上で動作する部分をWappletモジュールと呼ぶ.そして1つまたは複数のWapplet
モジュールを統合する1つのアプリケーションをWappletと呼ぶ.
アプリケーションレベルでの機器の切り替え機能を実現するために,
Wappletフレームワークでは,Wappletモジュールを新たに利用する機器に移動することに
よって実現する.
メディアデータ処理機能は,WappletのAPIによって提供される.
APIでは,後述する機器のアプリケーション実行環境のインタフェースを利用して
メディアデータを処理する.
APIの詳細については3.3.2項にて述べる.
Takeshi Iwamoto
平成16年2月27日