
2004 , Mixed Media Video(DVD) Installation
9.62MB
■
Perfect Timeは、完全な時間である。そして不完全な時間である。更に付け加えるとしたら、どちらでもない。私たちは、日々日常、このような思いで時間を過ごしている。とても曖昧なのだけれども、誰もが知っている感覚。この作品で伝えたいメッセージは、そこにある。
Perfect Timeは、砂時計をモチーフに考案した、映像装置である。装置は、砂をすくって入れることのできる仕掛けになっている。プロジェクターにより、映像が映写されていて、砂が落ちている間だけ、砂がスクリーンの役割を果たし、映像が幻想的に見れるようになっている。つまり、私たちがこの装置とインタラクションしている間だけ「時」が生まれる。
映像は、私たちの記憶や思い出を示している。私たちは、この装置と対面し、操作することで、昔の想いや記憶を呼び起こす。それは、私たちが日常の生活の中で行うのと似ている。私たちは、いつも過去の上にたち、これからやってくる未来、時間を過ごしている。このPerfect
Timeの砂の一粒一粒が思い出であると同じように、すべての時間は、過去になり、リアルタイムな想いも一瞬にして砂になる。だからこそ、この一瞬一瞬、一粒一粒を懸命に生きているのかもしれない。つまり、それは、Perfectな「時」なのである。
Perfect Timeを通じて、私たちは、時間を捕まえようと思っている。そして、この作品に触れた人々に、この作品が意味する砂の一粒を持って帰ってもらえれば幸いである。
■
左の画像をご覧ください。明るい部屋で見ると、一番上の画像のような装置があって、そこに砂を入れると、写真のように映像が浮かび上がります。(通常は暗い)
砂がある時にだけ、映像が現れます。映像は、2004年度バージョンでは、四季です。春、夏、秋、冬をイメージした映像がふわっと現れ、また消えます。
下の方の画像は、装置のある部屋の外からの様子です。砂と戯れる人を外から見ると、まるで、その人が、その風景に中にたたずんでいるかのように見えます。パノラマのスクリーンには、砂に映写されているプロジェクターの光が当たり、その同期映像が巨大な屏風絵となってみます。
この作品は、今後、様々な場所やテーマに応じて、作品を継続的に発表してゆきたいと思っています。映像であれば、どんなものでも見ることが可能です。
展示データ
2004年 h.o solo exhibition 2004
2005年 文化庁メディア芸術祭
2005年 ARS Electronica 2005
|
|
製作データ
コンセプト 小川秀明
映像 近藤とものり、本田香織
装置製作 小川秀明、円川絵美子、皆川陽子
空間設計 小川秀明、近藤とものり、本田香織、円川絵美子
試作製作 鳥谷部桜、玉川雄一
|
|
|