Shepherdの提案

本研究ではProxy ARPを用いたEthernetフレーム集約モデルの Shepherd Model を提案し， Shepherd Model に基づくVPSN構築機構の``Shepherd'' を設計・実装する． 図 2 (d) に示すように， ShepherdはProxy ARP を用いることによりEthernetフレームを集約する． PNに存在する1ノードのみにShepherdを導入するだけで良いため， 導入時における既存PNの物理的・論理的変更は不要であり， かつ機構導入回数はPN毎に一度だけである．

Shepherd Model を他のVPSN構築機構のモデルと比較した結果を表1に示す． Shepherdは既存のVPSN構築機構では不可能だった 導入時における既存PNの物理的・論理的変更の不要と少ない機構導入回数を両立できる．

Table: Shepherd Model と他モデルの比較

	Shepherd	Bridge	Routing	Flat
既存PNの物理的変更不要	○	×	○	○
既存PNの論理的変更不要	○	○	×	○
少ない機構導入回数	○	○	○	×