期待する成果と評価方法

先行研究で提案された単層ウェーブレットネットワークを4層に拡張し、これを用いて音声認識システムを構成する。性能検証には電総研単語音声データベース(ETL-WD)[29]を利用し、日本語の母音/a,i,u,e,o/の認識を行う。性能検証のベースラインにはWaibelらによって提案された音素認識のための計算モデルであるTime-Delay Neural Networkを利用し、これと比較して高い汎化性能を獲得することを以って本研究の成果とする。

性能評価のために通常のTime-Delay Neural Networkと提案モデルとの両方のシミュレーションを構築し、ETL-WDのデータを用いた認識実験を行って汎化性能を比較する。実験結果の評価は分割交差検定で行い、得られた結果(数値)を単純比較することで行う。



root 2010-02-26