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SFC内各研究室の,GISを利用したプロジェクトを紹介します.

厳研究室

青蔵高原の自然環境の保全と地域社会の再編

 中国西部内陸部の青海・チベット高原は、世界の第三極と呼ばれ、広大な高原に独特な生態系を持ち、アジアの河川の源流域を形成している。しかし、青海・チベット高原の生態系は脆弱であり、現在は地球規模の気候変動と急成長した生産活動により、その持続可能性が閉ざされつつある。そのため、自然資源の許容量を超えず、その経済的価値のポテンシャルを生かす土地利用計画が求められている。
 本プロジェクトは、この問題に対し、生産活動と生態系の両面から自然資源の価値を評価し、持続可能な土地利用計画を策定することを目的としている。その際、GISの利用によって、自然環境データ、社会データを統合的に扱うことを可能にしている。

詳しくはこちら→厳研究室チベット高原研究ホームページ

福井研究室

リスク・コミュニケーションプロジェクト

 リスク顕在化に伴い,社会的な不安(リスク)を軽減することが大きなテーマとして挙げられている。これらに適切且つ効率的に対応していく社会を構築するには,リスクの評価や管理に加えて,利害関係者間でリスクの内容及びリスクに関する認識を共有し,個人や組織の意思決定に結び付ける「リスク・コミュニケーション」の実現が必要といわれている。経済産業省より「リスク・コミュニケーションシステムの有効性に関する調査研究」として委託を受け,高レベル放射性廃棄物処分事業に関するリスクをテーマとして,情報技術を活用した「リスク・コミュニケーション支援システム」の有効性を探り,研究と実装に向けたプロトタイプシステム構築,ならびに手法の開発を進めている

Digital Asia プロジェクト

 ゴア元副大統領が1998年1月,地球への理解を促進させる目的で,デジタルアースと呼ばれる仕組みを提唱した。これは,世界に散在する膨大な空間情報を取り扱い,様々な解像度で,3次元や時系列の地球を実時間で表現するものである。具体的にデジタルアースでは,ブラウザにおいて多解像度,多次元の地球を表現する部分と,様々な情報源から必要な情報を抽出あるいは統合表示する部分から構成されるものであり,最終的にはサイバースペースにおいて意思決定を行い,現実世界に結びつける役割を果たすようになると期待されている。本プロジェクトではそのアジア版として,アジア地域における空間情報基盤の構築を行う。とりわけ,高解像度のSAR衛星の準リアルタイムの利用研究を行う。また,コミュニティウェアとしての,社会現象,ニュースをマッピングするための,概念構造のマッピングオントロジーおよびニュースブラウザの研究開発を行う。そして,これらを活用したアジア地域の戦略構想の研究,特にエコデベロップメントを中心とした開発構想の研究を行う。

NHKスペシャル「データマップ 63億人の地図」

 地図は言語を超えて様々な国や年齢の人々の直感的な理解を可能とし,また,その内容を極めて分かりやすく示す事ができる。特に,近年著しい進歩を見せたITを応用した「新たな地図」は,インタラクティビティが高く,様々な社会的事象を万人に分かりやすく示す事が可能で,メディアとしての能力が高い。この点に着目し番組を企画したNHKより当研究室は依頼を受け,大型特別番組「NHKスペシャル データマップ63億人の地図」の番組制作協力を行った。番組では,様々な主題図をもとにした観察から,現在地球で起こっている様々な社会問題を発見し,その現状を次々と取材。特徴的な変化や場所を抽出するためには,効果的なデータの組み合わせや,適切な表現方法に基づく主題図作成が必要であり,その製作及びアドバイスを行った。番組で取り扱ったデータマップは,WebGISとして公開されている.
※ 放送は終了しております。

詳しくはこちら→[データマップ]ホームページ

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