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GIS電子教材は,GIS関連の授業で行われているGISを利用した都市や環境解析の演習を公開したものです.現在,次の4つの教材がアップされています.
授業の演習に,また自習用にご活用ください.

地理情報システム論(授業名:地理情報システム論)

担当:厳網林

地図をはじめとする地理情報は空間的位置をキーとして,地表面の自然環境や人間活動をビジュアルに捉えたものです.地理情報を正しく理解し,問題の分析と解決のために利用できる能力は業種・業界を問わずに求められており,それを可能にするのは地理情報システム(GIS)です.
GISはわれわれが日常に使っているカーナビゲーションやインターネットでの経路案内から,企業における商品の企画・販売,国・地域における開発と保全計画の策定まで,さまざまな分野において欠かせないものとなっています. この講義はGISによって地理情報を表現・管理・分析する原理を解説し,さまざまな分野での活用事例を紹介することを通して,環境や社会の問題を空間的に考察し,GISを用いて分析・解決する能力を養成します.

地価モデル編(授業名:空間モデリング)

担当:古谷知之

情報技術の発達により,時空間スケールが詳細で高精度な空間情報が活用できるようになった.都市計画,環境科学やエリアマーケティング分野では,これらのデータを活用し,空間現象のモデル化と現象解明を行うことにより,個別主体へのきめ細かい計画立案・実施が要請されている.
特に近年では,地球統計学や空間計量経済学と呼ばれる新しい学問分野が形成されつつあり,その環境科学や人文・社会科学への適用に関心が払われている.
本科目では,地図情報論及び旧科目:空間情報処理(担当:石橋,吉田),統計解析の履修を前提に,講義・演習を通じて,より高度な空間モデリング技法を習得してもらう.履修者は,各自の関心に応じて,社会経済データ(人口,地価など)または環境関連データ(大気汚染観測値など)を選んで演習を行う予定である.

リモートセンシング -ERDAS Imagineを用いた基礎的なRSデータ処理

担当:吉田浩之

この科目は、地理環境を対象とした分析に使用されるリモート・センシング技術とそ の背後にある理論へのファミリアライゼーションを目的とします。自然環境や都市環 境をシステマティックに観察するための、人工衛星や航空機などに搭載されたセンサ ーによるデータ獲得の方法と理論、目的に応じたデータ処理の方法と理論、そして分 析結果のプレゼンテーションに至る流れを、ケース・スタディを交えつつ概観し、関 連分野への応用を行う際の基礎を築くための科目です。この科目を通じて、主観的な 印象や伝聞情報のみに立脚した環境の理解から脱却し、多次元空間内の要素の分布と インターリレーションシップを俯瞰的に観察・分析する可能性を、都市・地域・開発 ・エコロジーなど様々なテーマや興味を持った学生諸君に紹介します。

地理情報システム論(授業名:地理情報システム論)

担当:石橋健一

都市は様々な形で発展してきている一方、衰退していく都市もあります。そもそも都市は、人々を引き付ける魅力を持っているからこそ、企業をはじめ様々な施 設や人々が集積しているといえます。では、企業や人が集積することは、都市にとって良いことなのでしょうか?それとも悪いことなのでしょうか?都市へのこれらの集積に対しては様々な意見があり、総合的な評価が求められています。いずれにせよ、ある観点から都市を評価することが求められています。例えば、都市再開発事業等の開発事業を行う際には、再開発事業によって地価や人の流れもしくは交通流動量(車)がどのように変化するのか?この変化によってもたらされる影響は良いか、悪いのかといった評価を下さなければなりません。
この講義では、都市の商業システムに焦点を絞り、都市魅力の測定方法と評価について学習をすることをねらいとします。授業では、ある都市の商業システムを評価するための数理モデルの学習を行い、さらに、評価モデルの実習を行います。なお毎回、授業は講義と実習で行います。

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