2007年度学術交流支援資金研究報告(電子教材作成支援)

 

【課題名】身体運動解析

【申請者】政策・メディア研究科助教授 仰木裕嗣

【研究助成金額】750千円

【研究課題】初学者のための身体運動解析自習教材の開発

 

【研究概要】

本研究では,2007年度のカリキュラム改訂によって設置された身体運動解析の教材を開発することを目的としている。

身体運動解析では、主に以下のトピックに関する実習課題を授業中に行う。

(1)  解剖・生理学的基礎知識の理解

(2)  運動学的実験手法の理解

(3)  運動力学的実験方法の理解

 

2007年度春学期に実施した課題は以下のとおりである。

(1)  解剖・生理学的基礎知識の理解

(ア)  骨・筋肉名称の理解と身体パラータの計測

@     骨・筋肉

A     解剖学的標識点による人体寸法計測

(イ)  血中乳酸による疲労の

(ウ)  筋電図計測

 

(2)  運動学的実験手法の理解

(ア)  写真撮法の基礎

@     スチル写真を用いた身体重心位置の算出法

A     2次元映像解析の基礎知識

(イ)  動画撮影法の基礎

(ウ)  高速度カメラ撮法の基礎

(エ)  三次元映像解析法の基礎

(オ)  光学式モーションャプチュア法の基礎と実際

(3)  運動力学的実験方法の理解

(ア)  フォースプレートによる床反力の計測

(イ)  加速センサを用いた加速度の計測

(ウ)  ひずみゲージを用いた簡易式握力計の製作

 

さらに2008年度の実習においては以下の項目を追加することを検討し資料作成を試みた。

 

(4)2008年追加学習項目

              (ア)GPSによる位置計測(+心拍計測)

              (イ)組み込マイコン加速度センサ計測

 

【総括】

本研究では、ヒトを特徴づける解剖学的・生理学的・力学的変量を計測し、記述し、それを解析する方法論を学ぶために、約10点にわたる教材を用いて授業を行い、これを本年度中に資料として残した。各回の実習においては履修者が自ら、あるいは自分の所属する班の代表者が被験者となる実験において実測データを得たうえで、それを授業内および学習課題として持ち帰り解析を進めた。