目次
研究概要
概要
安村研究室ではインタラクションデザインを実世界に適用するという観点により、これまで、家展、電車展、カフェ展、おしゃれ展、時間展、ワークプレイス展、学び展を開催してきた。今回我々は、「旅」に着目し、旅展を開催すると同時に、旅に関するインタフェースデザインの研究を行なった。
メンバー
教員
- 安村 通晃 (環境情報学部教授)
- 樋口 文人 (環境情報学部非常勤講師)
研究員
- 佐藤 剛史(JR東日本特別研究員)
大学院生
- 上野 大樹(政策・メディア研究科博士課程2年)
- 藤沢 和哉(政策・メディア研究科修士課程2年)
- 元良 龍太郎(政策・メディア研究科修士課程2年)
- 吉原 建(政策・メディア研究科修士課程2年)
- 秋山 博紀(政策・メディア研究科修士課程1年)
- 山本 伶(政策・メディア研究科修士課程1年)
- 白崎 琢也(政策・メディア研究科修士課程1年)
学部生
- 加藤 可奈(環境情報学部4年)
- 細矢 つかさ(環境情報学部4年)
- 三浦 直也(環境情報学部4年)
- 首藤 まり江(環境情報学部4年)
- 戸塚 翔三(環境情報学部4年)
- 岩崎 恵美(環境情報学部3年)
- 馬場 匠見(総合政策学部3年)
- 川嶋 裕香(環境情報学部3年)
- 三谷 真梨奈(環境情報学部2年)
- 上原 由理絵(環境情報学部2年)
- 足立 丈典(環境情報学部2年)
- 海宝 竜也(環境情報学部2年)
目的
我々は、交通網・通信網の整備や情報機器の普及などの変化にともなって生まれる新たな「旅」をインタラクション研究の新たなフィールドと捉え、生活コンピューティング、ヒューマンインタフェース研究の実践の場として旅に着目し、次世代に求められるインタラクションデザインを実践する。我々は、研究の早い段階で体験可能なプロトタイプを作製し、実社会からの評価を取り入れ、よりアカデミックな学会発表や論文投稿につなげることを目的としてまなび展を企画した。
研究背景
「旅」とは通常比較的長い期間の外出を指すことが多いが、本研究で扱う「旅」はその範囲を広げ、余暇の時間を利用し、非日常的な体験をすることを目的とした外出の全般を「旅」と呼称する。「旅」には短距離短時間の散歩程度 のものから、地球を一周するような長距離長期間のものまでを含むものとして取り扱う。
交通手段の発達によって、距離の面からも時間の面からも「旅」に出ることへの障壁は下がり、また情報技術の発達によって、現地に行かずにその様子を知ることができるようになった。このような「旅」をとりまく状況の変化によって、人々が「旅」に求めている性質も大きく変化していくことが考えられる。写真や映像からは得ることのできない自分自身の身体的験を求める「旅」や、「自分探し」など自分自身の内面の変化を求める「旅」、あるいはこれまで観光スポットとして捉えられてこなかったような場所や日常的に訪れるような場所を再発見するような「旅」などが、これまでにはあまり注目されてこなかった「旅」のあらたなスタイルとして考えられる。
これまでの「旅」の支援はどちらかと言えば「旅」を受け入れる側の視点のものが中心であり、観光ガイドやツアーなどを通して「観光スポットに人を連れてくる」ことを目的としたものが多かった。こういったサービスでは前述の新しい「旅」のスタイルに対応していくことが難しく、より「旅」をする人の側の視点に立った支援が求められている。
以前であれば「旅」に出る際には紙の地図帳やガイドブックが携行されていたが、近年ではその役割をスマートフォンに代表される小型のインターネットデバイスが代替することも多くなった。これらのデバイスにはカメラの機能や GPS や地磁気センサーや近距離無線通信といった、移動先で活躍する機能が数多く搭載されており、これらの機能や情報システムを活用しつつ、「旅」に出るユーザーの行為・活動を調査・観察し、ヒューマンインタフェースの発想を取り入れることが、時代のニーズに合致した新しい「旅」の重要な要素となる。
研究内容
交通網・情報通信網が発達し、さまざまな情報機器が普及していくこれからの世の中において、旅のあり方はより多様化され、ひとりひとりにとってその旅が持つ意味は変わっていくであろうと考えられる。安村研究室では、ひとりひとりがそのような新しい世の中において発生するであろう旅の準備段階、旅の途中、旅の終わりに必要とされるであろうインタラクションについて提案を行い、プロトタイプを実装した。各プロトタイプの詳細は、個別のページを参照のこと。
展示会
研究の早い段階から体験可能なプロトタイプを実装し、実社会からの評価を取り入れ、よりアカデミックな学会発表や論文投稿に活かす目的として「旅展」を以下の概要で実施した。
- 開催日時
- 2011年9月8日(木)11:00〜18:00
- 2011年9月9日(金)11:00〜19:00
- 2011年9月10日(土)11:00〜18:00
- 展示会場
- 3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 - 公式Webサイト
- http://ylab.sfc.keio.ac.jp/tabi-ten/
トークセッション
「旅」を考える様々な視点を知るため、以下3つのトークセッションを開催した。各回とも好評を博しての盛況となった。また、活発な質疑応答もみられた。
日本人の旅、こころの旅
- 開催日時
- 2011年9月8日(木)13:30 - 15:00
- ゲスト
- 佐伯 剛 (風の旅人 編集長)
- 村山 香苗 (JR東日本 大人の休日倶楽部)
果てしなく、女の旅欲
- 開催日時
- 2011年9月9日(金)14:00 - 15:30
- ゲスト
- 山本 貴代 (女の欲望ラボ代表/女性生活アナリスト)
- 小川 克彦 (慶應義塾大学 環境情報学部)
旅とメディア
- 開催日時
- 2011年9月10日(土)14:00 - 15:30
- ゲスト
- メレ山 メレ子 (秋田犬「わさお」をブレイクさせたカリスマブロガー)
アンケート
以下の内容で旅展期間中、来場者に対してアンケートを実施した。
- 実施期間
- 2011年9月8日(木)~2011年9月10日(土)
- 実施方法
- 質問紙による手書き回答(選択式、自由回答式)
展示会全体について
「旅展」を何で知りましたか
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
開催案内メール | 5 | 6 | 10 | 21 |
旅展Webサイト | 3 | 5 | 7 | 15 |
友人・知人 | 16 | 28 | 56 | 100 |
新聞・雑誌・Webサイト | 2 | 2 | 5 | 9 |
その他 | 8 | 3 | 55 | 66 |
合計 | 34 | 44 | 133 | 211 |
「旅」というテーマに興味を持てましたか
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
1(持てなかった) | 3 | 0 | 2 | 5 |
2 | 0 | 0 | 1 | 1 |
3 | 3 | 3 | 11 | 17 |
4 | 4 | 12 | 13 | 29 |
5(持てた) | 23 | 41 | 66 | 130 |
合計 | 33 | 56 | 93 | 182 |
平均(重み付け) | 4.42 | 4.68 | 4.50 | 4.53 |
会場の雰囲気はテーマとマッチしていましたか
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
1(していなかった) | 2 | 2 | 8 | 14 |
2 | 1 | 1 | 4 | 6 |
3 | 7 | 15 | 3 | 25 |
4 | 7 | 10 | 11 | 28 |
5(していた) | 14 | 25 | 39 | 78 |
合計 | 31 | 53 | 65 | 151 |
平均(重み付け) | 3.97 | 4.04 | 4.06 | 3.99 |
スタッフの説明はわかりやすかったですか
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
1(わかりにくい) | 1 | 0 | 1 | 2 |
2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
3 | 4 | 3 | 11 | 18 |
4 | 8 | 10 | 15 | 33 |
5(わかりやすい) | 22 | 38 | 50 | 110 |
合計 | 35 | 51 | 77 | 163 |
平均(重み付け) | 4.43 | 4.69 | 4.46 | 4.53 |
展示作品について
興味を持った作品がありましたら、教えてください(複数回答可)
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
Journey Relay | 5 | 15 | 18 | 38 |
ステップナビ | 5 | 12 | 21 | 38 |
CQ Submarine | 8 | 28 | 39 | 75 |
くも落とし | 15 | 31 | 44 | 90 |
旅まんびゅう | 10 | 21 | 37 | 68 |
AR不思議NAVI | 6 | 8 | 19 | 33 |
メタボパッカー | 4 | 15 | 20 | 39 |
MemoryPointer | 8 | 12 | 9 | 29 |
自分用バスガイドさん | 8 | 8 | 11 | 26 |
旅バンク | 1 | 1 | 2 | 4 |
新天地へようこそ | 5 | 0 | 3 | 8 |
ぶらっと鉄道の旅支援 | 2 | 11 | 20 | 33 |
実際に使ってみたい作品がありましたら、教えてください(複数回答可)
1日目 | 2日目 | 3日目 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
Journey Relay | 6 | 4 | 11 | 2 |
ステップナビ | 4 | 14 | 23 | 41 |
CQ Submarine | 2 | 13 | 20 | 35 |
くも落とし | 11 | 30 | 36 | 77 |
旅まんびゅう | 7 | 12 | 16 | 35 |
AR不思議NAVI | 1 | 2 | 19 | 22 |
メタボパッカー | 2 | 3 | 7 | 12 |
MemoryPointer | 6 | 14 | 8 | 28 |
自分用バスガイドさん | 2 | 3 | 7 | 12 |
旅バンク | 1 | 0 | 17 | 18 |
新天地へようこそ | 3 | 1 | 4 | 8 |
ぶらっと鉄道の旅支援 | 1 | 11 | 18 | 30 |
その他、作品へのご意見・感想がありましたら、教えてください
意見多数につき、一部のみ抜粋。
- 情報システムの作品を見る機会があまりなかった分おもしろかった。近い未来、想像しえるものがみれた。もっと先の未来についての作品もみたいと思った
- 全て面白かったですが、特に「くも落とし」の完成度に驚きました!実用化されたら楽しみながら買い物ができる機能としてよく利用されるようになると思います。どのかたも丁寧に説明していただき、とても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました。
- くも落としの掛け声がよかったです
- とても面白かったです。特にくも落としは実用化したら地域活性化的文脈ですごく意義のある取組みだと思いました
- ぶらっと鉄道の旅支援 素晴らしかったです・どれもアイデアと仕組みがすごくて驚きました
- ぶらっと鉄道旅支援は、是非つかってみたいです
- 旅大好き人間です!デジタルをまったく手にしない旅も良いすよ!
- 何故屋内でやったのか?屋外と屋内をあわせて展示になるのが自然 GPSものをやっている学生がかわいそう
- 作品としての完成度を高めるモチベーションが無いのかな?
- まじめなモノからばかげたモノまでそろってて、とても楽しかったです
- 安村研の個展にはいつも良い刺激を受けます。ますます発展されることを期待しています
- 学生ならではの発想がたくさんあり、勉強になりました
- 様々な展示があり、とても楽しめました。一つのコンセプトから、類似した作品が"ない"のがよかった。実装の質が高い
- 人にとっての感覚的な動きを取り入れることでより多くの人に使いやすいものになっているのを見て、感動しました
- 旅はいろいろなIdeaが形に出来そうですね。独身女性向けとか、高齢者向けとか、ライフステージ別対応の商品もおもしろそう。
- おもしろいアイデアがたくさんあって楽しかったです
- 旅というテーマは、難しいのではと思いましたが、楽しい課題が豊富にあるものですね、参考になりました。
- どれも実現したら楽しそう!便利そう
- スマホやiPadを最大限活用したものが多く、体感的なソフトになっていて面白かったです
- 書く作品、コンセプト、着眼点は大変面白いのに踏み込み、詰めが甘すぎる物が多すぎて勿体ないことこの上ない感じがします
- 自転車用音声GPSで有用なもの作って下さい
- みなさんのアイデアと、それを実装する能力に感動しました
- 学生さんたちの熱心な説明がよかったです。夢のある作品が多いと思いました
- ナビ、思い出、行った気持ちになる、とても面白いと思います
- うさぎがかわいかったです。どれも見てて本当に楽しかったです。SFCがんばって入ります!
- バトンを次々と渡していくアイデア おもしろかったです
- 旅のだいご味が増えてワクワクしました
- どれも度に出たくなるような素敵な作品ばかりでした
- メタボパッカーすばらしい
- その人ならではの旅、そしてその中のきらっとひかる、たからものが、多くの人に伝わっていく、その循環がよい世の中になるのかなと思いました
- 実装レベルが高くてびっくりしました
- あえて不便にすることで旅を楽しめるAR不思議NAVIの着眼点がとても面白いと思いました
- 展示のコンセプトが決まってから実装までのスピード感がすごいなと思いました。去年も思いました。来年も楽しみです
- 身近な問題が悩みを解決するためのシステムでアイデアが素晴らしいと思います。楽しかったです、旅がしたくなりました
- 「くも落とし」の実用化がすぐできそう。実証実験してみたい。いずれも工夫があって、それなりに面白いが、テクニカルなサプライズより「体験性」のサプライズがほしいところ。
- ステップナビの作り込みにとても感動しました
- アイデアはおもしろいけど実用化は難しいと思うものもあった
- 前展示の説明を聞きたかったのですが、時間に余裕がなく全て聞かれなくて残念でしたが、旅行に行きたくなったのとスマホってすごいと思いました
- デバイス系の完成度が高かった。ソフトのUIがもっとわかりやすく、直感的になるともっと魅力的にアピールできると思う
- お金の臭いがするものもあり、ネタ的に面白い物があり、バラエティに富んで面白かったです。リアリティがあって、良い展示会でした
- プロセスが見えるのがよい。旅バンクも、そういう要素をもう少しいれてもよいかも。良いヒントがたくさんありました
- コンセプトが面白いものが多いですが、実装に少し開きがあるように思いました。会場がもう少し一部屋だけじゃなくて旅と親和性が高いとよいのになと思いました
- 実装もすごいし、親しみやすく丁寧な説明でとても楽しく見られました
- 一発芸、ネタアプリで恒久的に使おうと思わない SNS、ソーシャルな視点が欠如
- どれもコンセプトがおもしろいです。参考になりました。特にステップナビは早く商品化してほしいです。
- 今回は旅がテーマだったけど、次は「温泉」とか「古都」とかのテーマもよさそう
- どれも可能性が広がっておもしろかったです
- 4sqのデータを使ったものがなくて意外でした。どれもおもしろかったです
- 旅意外に応用できるものも多く、それだけ移動することが人にとって大きなものなのだと感じた。コンセプトに書かれている「旅本来の楽しみ」をしてみたいと思った
- 旅というテーマから、いろいろな発想が生まれていて面白かったです。ビジネス的に考えると一般化するかは分かりませんが、アイデアは良かったです
- とても説明がわかりやすかったです。コンセプトがわかりやすい。未来の旅がどう変わっていくか楽しみです。
- 使ってみたい作品がたくさんあってよかった
- 直線的にものごとにたどりつくのではなく寄り道、行間、余白を楽しむ心が感じられてよかったです
- さらにみがきがかけられそうなものが多くておもしろかったです
- ジャストアイデアを実装したものが多く感じました。一回内部で意見を聞いて作り直すフェーズを設けては?
- 皆さんテーマにそってそれぞれのシステムを作っていてすごいと思いました。ただ、実装力が高いのにコンセプトを上手く表せてないなあと思うのもいくつかありました
- ステップナビがとても便利そうだと思います
- "旅まんびゅう"のコンセプト・ストーリーにとても共感しました。より実現性のある技術で実装されると、商品化に興味を持たれるメーカーがあると思います
- 画像を使った作品はYouTubeの映像とかでなく実際に自分で撮ったものを使用したほうがよりいいのになーと思いました
- テーマへのより深い洞察を望みます
- 旅を身軽にするようなアイデアが多かったのが興味深いと思いました
- プログラムを組めない自分にとってはこのような作品を生み出せるのはすごいなあという単純な感動と、これらが実用化されれば面白いだろうなあと思いました
- 旅というのは、プラン通りにいかなかったり、偶然の出会いがおもしろい。どこか機械的だったり、目的だけだったり、あるいは逆に無計画すぎたりして、本来の旅の面白さが少しないような気がした
トークセッションについて
トークセッションは面白い・興味深いものでしたでしょうか?ご意見、感想などがありましたら教えてください
意見多数につき、一部のみ抜粋。
1日目「日本人の旅、こころの旅」
- 新しい技術を使っていても考え方は20世紀のまま、という話を聞いて、結構そういう考え方をしているのかなと思うときがあります
- テーマを深く絞らなかった分、現代の旅のあり方から旅の意義、震災の影響まで広い話題が聞けて面白かった。旅はトラブルが面白いという言葉が印象に残った
- 最近の若者の旅への興味が薄れる中、私自身、旅をすることに対する楽しみを年々見出すようになってきています。ただツアーガイドを読んで、そのとおりに旅を進めていく、というだけでは旅と言えない、という点に深く共感できる気がします。
- さまざまなお話を聞けて興味深かったです
- 旅を商品化、商売にするのはとてもむつかしいと思いました
- 興味深いお話が聞けました。佐伯さんの話す「旅」、村山さんの話す「旅行」どちらも需要がある上、必要なもの。自分にとって旅とは、未知のものに出会うドキドキ・ワクワク。佐伯さんのお話には大変共感しました。
- ゲストの方のお話がそれぞれ共通している部分、対照的な部分があって興味深かったです
- 旅の意義について、考えさせられた気がします。物の見方(なんとかなるさ、という気構え)、人間のスケール枠を広げることの醍醐味など。
- 今までとは違う旅をしたくなった
2日目「果てしなく、女の旅欲」
- 自分のしてきた旅を見直すチャンスになりました
- 僕はパッケージツアー派です。なんだか、肩身が狭かったです。たしかに旅先で急に「○○したい」と思うことがあるので、そのサポートをしてくれるアプリ的なものが欲しいです。
- 旅はしたいけれどお金のない学生です。お話をきいて羨ましくて仕方なかったです。私は、仕方ないので、日々の生活の中で、人と違う目線でものをみる自分だけの近場の旅をしようと思っています。
- 旅、行きたいとはずっとおもっていますが、高校生なのでなかなか行けず……。色々な土地に行きたくなりました。
3日目「旅とメディア」
- メレ子さんのブログのコンテンツが面白かったです
- 旅もいろいろなトリビア情報を交えながら味わうといいのかなと感じました。メレ山さんの色々な経験談を聞いているとうらやましくなりました
- 有名ブロガーの方の実際のお話が聞けて面白かったです
- テーマを定めなく、フリートークを前半に入れたのはよかった。但し、少し尺が長かったかも……
- メレ子さんの話は面白かったですが、教授の方は行き当たりばったり感があって、話はあんまりでした……。ブログ見せられるよりもっとメレ子さんのお話が聞きたかったです。
- メレ子さんのブログは写真が多く、一つ一つの写真にコメントや写っているもののセリフを想像して書いているので面白く、見やすいもののなのだと思いました。メレ子山のブログがなぜここまで反響を読んだのか、その原因をメレ子さん地震動考えているのか そして大衆受けするような書き方をもともと知っていたことなどをお話ししてほしいと思いました
「旅」について
ご自身にとって、最も印象深い「旅」のエピソードを教えてください
- 2ヶ月間のインド放浪の旅で死にかけた経験
- 韓国のソラク山というところへ、ソウルから何時間も車にのって言って、夕日に染まる山肌に感動しました
- 子供の頃に家族でテーマパークにいったこと。あまり家族で旅行へ行ったりしなかったので旅をしたのはそれくらいだと思います
- 今年行った熱海・下田の旅行です。母が腰痛を持っていたので事前にマッサージオイルを購入しておき、ホテルで時間を賭けてマッサージしたところ、本当に嬉しそうな顔をしていたのをおぼえています。「旅」それ自身ではないかもしれませんが、リフレッシュした良い旅行の1つです
- 迷ったあげく、山道を一晩中歩いた事
- メールでやり取りしただけのイタリア人の家に泊まりに行った
- 九州へ行った時に、テントを張らせてくれた食堂のおばさんのムスコの代わりに電話をさせられたこと
- 時間とお金によゆうがないため、ほとんど旅をしたことがありません
- Beatlesにゆかりの土地を訪れようと、ひとりでリヴァプールをウロウロしていたとき、パブでおばちゃんが、ガイドブックにものってないような(当時)「Eleanor Rigby」の墓石の墓を教えてくれたこと。「Paulはこっからタイトルをとったのよ、きっと」とても驚いた
- バンクーバーで最もぶっそうなユースホステル「キャンビーホステル」に泊まったら、薬でつかまる人がいたり、消防車がきたり、タクシーに人がひかれたり色々ありました
- ナパバレー、シリコンバレー巡り
- アメリカで夜中スーツケースを引いて10km歩いたこと
- 祖父母と行ったスイス旅行。公前で祖母が大変になったのに、誰も手助けしてくれなかった
- オーストラリアの荒野を夜車で移動していた時、街灯も何も光源のない所で観た満天の星空はすごくきれいでした
- 知らない土地に行った時に(この時は京都でした)右も左もわからない状態で困っているとき、その地元の人に色々助けていただき、とても嬉しかったです
- ブルネイの夜の遊園地、トルコのカッパドキアを気球で旅した、台湾で茶摘み、トンガの王様にもう少しで会えた……とかいろいろ
- オーストラリアに行った時の日本とのものの規格・大きさの違いに驚いたのを覚えています。牛乳とかキャベツとかナスとか特大でした
- 小笠原(父島)に着いてすぐ足をサンゴで切った。あまり気にしてなかったが夕方床が血まみれになっていた……。診療所でぬってもらい、次の日にはダイビングができた。トラブルも後になるといい思い出に。
- 昨日、石巻に行ってきました。半年たつのに、まだまだ時間がかかりそうでした
- 旅展の直前に入った宮島+尾道旅行で人生初の輪行したこと
- 自分が最も楽しめる「旅」には一定の人気(ひとけ・人口密度)が必要と気づいたこと
- 高校の時のバスケ遠征でのドイツ、食事の違いにおどろいた
- ヨーロッパへ一人で旅に出たんだけど、観光地を回るのはもちろんいい思い出だけど、一番印象に残るのは現地の人達と交流できた時間です
- インドネシアでの留学中、ジャカルタからスラバヤまでバスで移動したことがあります。予定では翌日午前に到着するはずが、年末の帰省ラッシュにひっかかり、結局20時間バスに乗っていたことがあります。帰りも同じくらいかかりました
- お店(食事)で、店員のおばちゃんは気さくだけどご飯が出るのがちょーおそいおみせやさん。ちょーおそいせいで、周りの人たちがごはんをわけあって一つの家族みたいに仲良くなりました。
- カナダエドモントン~バンクーバーへのキャンプの旅(約2W)
- 2010年夏 三ヶ月半中国深センでインターン 1人っていうのが大きかった
- 学生の時卒業旅行で3週間ヨーロッパを旅したこと。ヨーロッパは初めてだったので観るものすべてに感動しました
- 韓国と北朝鮮の境界にある町、板門店に行ったのは印象的です。50年以上戦争を続けている、という事実を改めて感じました
- 初海外は、いろいろと印象的 でしたが、日本の田舎も現地の言葉が全く理解できなくて印象的でした
- アメリカNYに行って、ミュージカルのチケット購入待ちをしていた際に"時間を有効活用しましょ!"と見ず知らずのアメリカ人が声をかけてくれて一緒にカードゲームをした。底抜けにオープンなアメリカ人のマインドを実感!
- マレーシアで10万円くらい現金落としてホテルにひきこもりだったこと
- 国鉄最後の日に鹿児島から東京まで電車で帰ってきたこと。時刻表にのっていない臨時の最終電車だった
- ネパールのマウンテンフライトで氷河のそばに生活している人を見た時、泣けてしまった
- 初の北海道で一駅の間が長い電車に乗ったこと
- 思いつきで青森へ寝台特急で行った時、電車のおもしろさを初めて知りました(いつもは最短距離を求めるけれど、わざと長時間で行った為)
- 美しい景色を見た時、優しい人々に出会った時
- ドイツに行って電車乗り間違えたり道に迷ったりしたこと
- 友人の地元の離島についていったとき、自分にとっては初めての場所でしんせんだったけど、友人にとってはノスタルジックな旅で、違う気持ちで同じ景色をみた時、すごい感動した
- ハンガリーでハンガリー語しか喋れないウェーターさんがジェスチャーやパントマイムを使って食べ物や電話の場所を教えてくれた
- 変なマッサージ屋に入ってしまった……@インドネシア バリ
- 沖縄で友達を海に投げ込んだ
ご自身にとって、最も印象深い「非日常的な体験」のエピソードを教えてください
- UFOっぽい光を見ました
- 3月11日の地震からしばらくの間はいろいろなインフラが止まってしまっていて、非日常な感じがしました
- 舞台とか見に行く時
- 洞くつ探検
- 熱海の起雲閣に行った際、和と洋の見事な融合の場に立ち、歩いているときに静けさと風の音を敏感に感じました。普段とはちがい、神経がとぎすまされたような気持ち・感覚は非日常体験でした
- 冬の北欧の海に裸で突き落とされた
- すべてが誰かにとっての日常であり、同時に非日常であると考えています
- いつも都会の人ゴミの中でせいかつしているので、田舎の空気はどこでも常に印象深いほどキレイでおいしいと思います
- あまり安定した日常の生活を送っていないため、日常と非日常のさかいがあいまいであるのでなんとも言えません
- 「コーラ」と言って伝わらなく、泣きそうになった
- 10年以上まえに、えびすで見た、江藤さんのメディアアート
- 出張で行った沖縄の離島(与那国島)です。日本であるのに異国な感じが印象に残ってます
- 今までは「お金」を介在しないと手に入れられなかった食べ物を、自らの手で産み育てることで手に入れた体験
- 長年遠く離れた生まれ故郷で「非日常」を感じたこと
- オーストラリアの大きな肉と大きな道
- 大学生(学部生)の頃、夜も昼もずっと遊びながらお酒を飲んでいた時、日々が地続きで非日常的に感じました
- フィギュアスケートの試合を戦したこと
- 2年間のアメリカ生活。今となっては2年間の非日常的体験。
- 今すぐ思い浮かびません。バンジージャンプのとび出す瞬間かな
- コヨーテの鳴き声を聞きながらテントで眠った
- ダイビング(海中-15mの風景)
- 遠くまで歩く
- 夜中にスイスの滝を一人で見に行ったこと。日没までには行きたかったが間に合わず、日程というのもあるのでその日に行かないともう見れない。夜はライトアップされていたし、観光客もあまりいなかったので風景を独り占めできたって感じでした
- 留学中、地元のサッカーリーグを見に行ったことがありますが、贔屓のチームが敗色濃厚の中で当時所属していた日本人選手の得点で同点に追いついたときは大盛り上がりでした。客席でスリ似合ったのも含めて面白い体験でした。
- 最近でいうと、最近ふられた元彼女の元彼氏と自分が2人で何故か仲良く旅行していた夢……
- 私のおりた土地で、たまたま何十年かに1回のひきしおで海が開けた事。陸が現れた。島につながっていて、その島には神社があった
- 自分の結婚式の非日常っぷりは一度体験するべき。
- ネパールで、私に話しかけてきた片目の男の子を私以外の誰も見ていなかったということが判ったとき
- 海に行くと非日常な感じがします
- ダイビングですかね
- 旅とは関係ありませんが、舞台煮立った時など。その場所だけ、空気が変わると、非日常であると感じる。パフォーマーとして楽しんでもらう場所でもあり、輝ける場所でもあるのがとても新鮮です。
- 普段散歩している道から、一歩それた道に入るだけで、あまり見ない風景が広がっているのがとても楽しいです
- その町でのんびりすること
その他のご意見、ご感想や安村研への要望、今後扱ってほしい展示会テーマなど、なんでもご自由にご記入下さい
- 本当におもしろい研究会だなと思いました
- 人が普段生活している空間での新しいインタラクションの提案を見てみたいです
- ごはん展:[食事の際に何か面白い・人を楽しませるモノ]を作り、展示する
- 子供向けインターフェイスなど面白いと思います
- 自由な発想には毎回刺激を受けます
- 記憶、時間、場所、思い出、インタラクションの旅 不勉強ながら拝見させて頂いて、とても面白かったです
- 写真をテーマにやってみてほしい
- 災害時に役立つインタフェースとか
- とても楽しかったです。次の展示会も楽しみにしています
- 安村研の展示会で"非日常"が扱われているのが意外性がありました
- ①来場者の意見の感想を来場者同士で共有したり、高官しあったりする仕組みがあるともっとよいのかもしれません(ワークショップ的なものとか……)②短期間で展示まで結びついているとお聞きし驚きました
- おもしろかったです。学部生も頑張ってるな。これからも展示の機会を毎年作ってください
- とてもおもしろく、熱い展示だった!今後も楽しみにしています
- もっと若ければ安村研に参加したかった
- ウェブサイト、フライヤーがとてもきれいでかわいくてかっこよかったです!!
- 「男の子と女の子」
- ペットとのインタラクション
- みなさん実装していてすごいなあと思いました
- 展示会への参加は初めてでしたが、興味をひかれるものが多く、大変勉強になりました。ありがとうございました
- レトロ展 未来と過去の間を見てみたい・おもちゃ
- 教育展、学校展。 スポーツ展(テニスのライン判定など、スポーツにもITが導入されつつあるので、安村研の提案が見たいです)
- どんなプログラムが書いてあるのかも気になりました
まとめ
本プロジェクトの実施により、交通網・情報通信網が発達した新しい社会において求められる旅のスタイルに関する研究と、その中で求められるインタラクションデザインを研究した。その取り組みの一環として我々は研究の早期に体験可能なプロトタイプの作製し、実社会からの評価を取り入れることができた。今後その評価をもとに研究を深め、よりアカデミックな学会発表や論文投稿につなげる。
報道・対外発表
報道
- 青森放送 ニュートンのリンゴ「目指せ!未来の発明王!」
- 2011年10月16日(日)17:00~17:15 放送
対外発表
- Fujisawa, K., Yasumura, M., STEP NAVI: A Navigation Support System by Visualization of Walking Speed, IVAPP2012, February 2012.
- Sato, T., Yasumura, M., NEW RAILWAY TRANSFER SEARCH PROPOSAL - The Development of the Interactive Design Tool using the Graph Visualization of Railway Transfer Process, IVAPP2012, February 2012.
- Yoshihara, T., Yasumura, M., CQ SUBMARINE - The Interface for Searching and Visualizing Videos based on Feelings of Distance and Direction, IVAPP2012, February 2012.
- 佐藤 剛史, 安村 通晃, 鉄道移動を支援するためのインタラクティブデザインツールの開発, 情報処理学会インタラクション2012,March 2012.
- 藤沢和哉, 安村通晃, StepNavi:歩行速度ナビゲーションシステムの開発, 情報 処理学会インタラクション2012, March 2012.
謝辞
本プロジェクト実施において、その研究遂行に協力いただいた安村研究室(Interaction Design Project)の教員・学生の皆様、そして約200名にのぼる来場者の皆様に感謝したい。
本研究は、2011年度学術交流支援資金の支援の下に行われた。
連絡先
慶応義塾大学環境情報学部 安村研究室
http://ylab.sfc.keio.ac.jp/