第1章:音声の音響音声学特質


1、音声の音響音声学特質

音声は、音波が空気という媒介体を通じて我々の耳に伝達される音響物理学的現象であり、人間の言葉の発生、持続、消滅も同じ原理によって説明できる。言語音の物理的性質の中である中間音の質と量は一番重要な印になり、音質が高さと音色の性格により規定されるなら、音の高さは単位時間の間の声帯振動数によって規定される。つまり、1秒の間に物体が振動する音は高い音であり、少なく振動する音は低い音である。人間の耳は普通、1秒の間に16―20000Hzまでの振動数を聞く。大きい物体は小さい物体より遅く、長い物体は短い物体より遅く振動するので、より低い音がする。人の声帯も男が女より大きく、長いので大人も子どもよりも大きく、長いので男子は女子より低い音を、そして、大人も子どもより低い音を出す。北朝鮮で現在音声分析のために使われている実験材としてはX−rayおよび、カイモグラフ、オシログラフ、スペクトルグラフのような現代的な調音および音響測定機具とコンピュータなどが使われていることがわかる。このように言葉を空気力学的側面と電気音響的側面から研究すれば言葉の本質がより科学的に究明できると思う。そして、音響音声学的方法としては位置基本周波数に倍音の振動数、振幅、振動時間、調音時現れる空気柱の変化などがある。言葉というのは他のすべての音と同じようにこのような音がいろんな形態で結合されたものだと記述している。言葉を発音生理学的で考察できる可能性のもう一つは言葉の音響音声学的特性、発音生理学的特性の対立研究ができることであると言える。大勢の音声学者達が長い期間に言葉を発音生理的な側面と音響音声学的側面、聴覚的側面で研究し、自分たちの分野での研究方法とそこで得た資料を特性を究明することに努めてきた。このような研究が孤立的に進行されたものではなく、各分野別に有機的な結合の中で進行されて得られた資料はいつも比較方法によって確認された。つまり、発音器官の調音的特性を考察した資料でも言葉の音響音声学的特性を究明できるのであり、聴覚的で、ある音楽を感じてどんな音声学的判断を下すのができる。それだけではなく、聴覚的感覚と判断から得た資料を用いてもその音の調音過程と物理的特性を究明できるといって、音声学を総合的研究方法において研究する傾向がある。北朝鮮の音声学者は現代音声学理論に基本をおいて言語音が人間の耳にどのように感知されるのを次のように具体的に記述している。耳から感知された音は脳に伝えられるが、脳からでは自然音響の周波数状態で自覚するのではなく、基本周波数が2倍ずつ増加されることによって1オクターブ高い音で自覚する。人間の生態を通じて出せる振動数が42―1708Hzのため、人々はこの限界を音を5オクターブに分けて聞いている。その中で男子が1―4、女子が2―5オクターブ区域を占める。歌を歌うときは、64―1300Hzだから4オクターブである。その中で男子は1―3、女子は2―4オクターブ区域を占める。一般会話で男子は100―125、女子が200―400Hzだから2オクターブになる。上記で述べたように人間の可聴限界は16―20000Hzなので10オクターブに当たる。オクターブの中には12個の半音が含まれている。人々は言葉を耳で強弱形態で感知し、脳からデシベルの形態で自覚する。どころで、強弱の増加によってしにまま自覚するのではなく、感知した音の強さが10倍ずつ増加するようにつれて1デシベルずつ大きい音に自覚する。人々は音の大きさと高低のような音響要素に分離して自覚するのではなく、有機的に結合させて自覚する。強さは同じでも100Hzの音より1000Hzの音がより大きく聞こえる。そのため、音の大きさを規定させるためには周波数とデシベルを同時に考えるべきである。従って、これを考えて音の大きさの単位はフォン(Phon)に定める。フォンでは我々に一番よく聞こえる1000Hzの音を基準にし、高さと低さを決める。1000Hzの音が50デシベルならその音は50フォンに定義される。周波数が低くなればそれだけデシベルが高くなければ同じフォンに維持されない。20Hzの音が10フォンに聞こえるためには70デシベルにならなけらばならない。つまり、1000Hzの音より7倍ぐらい大きく発音されなければならない。

 

 

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