第3章 母音の分類と音声学的特徴


共鳴腔と発散穴

北朝鮮の音声学者は母音を共鳴腔と発散穴によって説明している。ここで共鳴腔はCavitiesといい、発散穴は発音過程において音エネルギーを伝達する息を出す穴を意味する。また条件的な意味で共鳴腔に属する発散穴は調音作用に重要な役割を果たす。発散穴は1)喉2)唇の二つに分けられる。これらによって調音作用に重要な役割をすると述べている。また音は一定的な音色を持ち、この音色は共鳴腔の大きさと形に関係する。つまり咽頭腔または口腔がどのような大きさと形になるかによって多様な音色を持つ言葉が作られる。

共鳴腔のカサと形態を変化させるのは舌、顎、唇、口腔の動きである。この中でも一番基本的なのは舌の前後運動と上下運動である。咽頭腔と口腔の大きさは一つの大きさが大きくなれば片方は小さくなる関係である。咽頭腔から共鳴される振動数は口腔か共鳴される振動数と相違する。腔には自分の固有な振動周波数を持っている。腔の外から入ってくる振動周波数が腔の中のこういう振動周波数と一致するとき振幅が大きくなる。

 

文化語における無声化現象

 

文化語の音節にある子音+母音(+子音)結合で初めての破裂する音、破擦音などがある場合には韓国語と異なる。母音の長さはあまり変化せず、激音と摩擦音が結合する場合は母音の長さが相対的に長くなるといった現象を見せている。

これは、韓国語における母音の発話時間の変化があまり発見できないことを考えてみると興味深いことである。また、無声化された母音の長さが4080 Msecの範囲以内で行う長短の差異は、音節の子音の結合関係と関連があると考えられる。

 

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