サイバーワールドモデリングと医学への応用
2001年度森泰吉郎記念研究振興基金報告書
コンピュータ支援外科においては,患部を可視化する目的から,CT スキャナ やMRI によって取得される2 次元画像を元に3 次元再構成を行う.3 次元モデルを 構築することにより,2 次元画像では困難であった直観的な形状把握と術前のシミュ レーションが実現される.また、インターネット上で3 次元CG を利用するWeb3D 技術 を用いることにより、遠隔地での診断や手術シミュレーションなどの発展が期待できる。
本プロジェクトでは,Web3D 型の手術シミュレーションを実現するために,医用ラティ ス構造という新しい形状表現とそのモデリング手法を提案する.医用ラティス構造 は自由曲面に基づく形状表現であり,少ない制御点でなめらかな形状を表現するこ とが可能である.そのため,データサイズが非常に小さく,高速なデータ転送が可 能である.本プロジェクトによって作成した複数のアプリケーションを評価し, 手法の有効性を示した.
論文(PDF)
SOFTWARE
3D MODEL