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: センサデバイス非依存の必要性 : DiCoMo2001 : DiCoMo2001

背景

コンピュータの高速化,大容量化により,コンピュータの能力が増大し,ま た技術革新により多様で小型高性能なセンサが安価に使用可能になった.これ により,従来人間しかできなかった現実世界の認識をコンピュータが行うこと も可能となりつつある.

現実世界の中でも特に,ユーザの位置や体温,気温,状態などといったユーザ の状況を認識することにより,コンピュータがユーザの状況に適応し,アプリ ケーションを制御でき,ユーザの操作が軽減され利便性が向上する.このよう なアプリケーションを状況適応型アプリケーション[1] (Context-aware Application)と呼ぶ.

状況適応型アプリケーションの機能要件として以下の機能があげられる.

状況認識機能とは,さまざまなセンサを使用し現実世界におけるユーザ状況を コンピュータが認識する機能である.そのためには,なんらかのセンサデバイ スを使用する必要がある.また,適応動作機能とは,認識した状況に応じて適 切な動作を行う機能である.状況適応型アプリケーションにおいては特に状況 認識機能が重要となる.





Fumio Wakayama 平成14年2月26日