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: R2システムの機能 : 状況抽象化モデル : カテゴリ

ユーザ状況の表記

状況抽象化モデルにおいて,ユーザ状況はカテゴリと名前の集合であると定義 する.以下にその表記例を示す.また,次ページにおける表2に表記 法を示す.


\begin{displaymath}\left(
\begin{array}{ll}
Location:Fujisawa \ SFC \& & Time:Now \ 14:30 \& \\
Tempreture:Hot & \\
\end{array}\right)\end{displaymath}


表 2: ユーザ状況の表記に使用する特殊文字
状態 特殊文字
名前の論理積指定 && Time:Now && Afternoon
名前の論理和指定 $\mid\mid$ Tempreture:Hot$\mid\mid$ Cold
名前に変換不能 ? Tempreture:?

一つのカテゴリ内において複数の名前が同時に取得できた場合,&&で名前を 区切り,ユーザ状況を表現する.名前の表現を組み合わせることにより,複雑 なカテゴリやユーザ状況も表現することができる.状況適応型アプリケーショ ンがイベント送信要求登録を行う時,論理和を表現するために$\mid\mid$を用 いることもできる.

使用可能なセンサが存在しない場合,そのカテゴリは表記されない.また,セ ンサ情報を取得できた場合でも,名前に変換できない場合,?で表記される.

これらの表記文字を使用することにより,複雑なユーザ状況を表現することが できる.



Fumio Wakayama 平成14年2月26日