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: ユーザ状況の表記 : 状況抽象化モデル : 名前

カテゴリ

ユーザが付ける名前には多種多様なものが考えられる.つけられた名前を分類 するものがカテゴリである.カテゴリは,センサデバイスがどのような情報を 取得するかを分類したものであり,名前は全ていずれかのカテゴリに属する. カテゴリには時間,場所,温度,人などが存在する.現在想定されるカテゴリ の例を表1に示す.







表 1: カテゴリおよび取得可能なセンサデバイスの例
カテゴリの種別 カテゴリ例 センサデバイスの例
Body Heat 体温計,サーモスタット
ユーザカテゴリ Heart Rate 心拍数計
Location GPS,PHS,超音波タグ
Humidity 湿度計
Tempreture 華氏,摂氏温度計
環境カテゴリ Time NTP
Illuminance 照度計
Air Pressure 気圧計


図 3: ユーザ状況の表現例
\begin{figure}
\begin{center}
\epsfile {file=eps/category-new.eps,scale=.5}\end{center}\end{figure}

また,図3に本モデルを使用して表したユーザ状況の例を示 す.この図では,Location,Tempreture,Timeという三つのカテゴリ が存在する.この例では,このユーザ状況は三つのカテゴリで構成されている.

すべてのセンサは,得られる情報に応じてカテゴリに分類される.複数のカテ ゴリを利用することにより,複雑なユーザ状況を表現することができる.また, カテゴリは大きく分けて二つに大別することができる.一つはユーザカテゴリ であり,もう一つは環境カテゴリである.前者はユーザの身体情報など,ユー ザ自身に関連する情報であり,ユーザが身につけているセンサなどによってセ ンサ情報が収集される.後者はユーザ周辺の環境に関する情報であり,ユーザ が身につけているセンサだけでなく,環境に存在するセンサをも利用してセン サ情報が収集される.


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Fumio Wakayama 平成14年2月26日