研究の目的・意義

本研究の第1の目的は、ウェーブレットネットワークを拡張し、これまでに殆ど行われてこなかったパターン認識問題への適用を行うことである。音声信号処理はウェーブレットの得意とするところであり、これは本研究の応用テーマとも合致する。そして従来のニューラルネットワークと比較し、パターン認識モデルとしてのウェーブレットネットワークの特性を明らかにする。第2の目的は、音声認識学習の高効率化だ。予備実験により、基本的なパターン認識問題においてはウェーブレットネットワークの方がニューラルネットワークよりも高速な学習を行えることを確認した。ウェーブレットネットワークを音声認識問題に適用する作用として、学習の高速化も期待している。