2.取り組みと成果1.2時期の土地利用データによる小流域の緑地環境の分析概要
手順@ 類型化による特徴把握小流域の土地利用の変化の特徴から、緑地環境の質を把握する手法を検討した。 2つの年代の土地利用比率からの、クラスター分析により、 この地域の特色である谷戸での土地利用が開発もしくは維持されたところなど、 6つ類型に分類された(図6)。 図6:2時期の土地利用による類型化
手順A 緑地環境の変化の把握類型化の枠組みにより、植生図が提供する詳細な自然環境の情報から、 小流域の緑地環境の質を示す情報を定量的に抽出することが可能となった。 以上の分析・評価を利用することで、 例えば、谷戸が維持された類型でみられる樹林地の増加傾向と常緑広葉樹林の遷移の進んだ植生の分布から、 里山の放棄が読み取れその対策の検討につなげるといった利用が可能である(図7)。 図7:2時期による類型に基づく緑地環境の分析
備考
平成16年度 日本都市計画学会発表論文 山下英也・片桐由希子・石川幹子
「小流域を単位とした緑地環境の分析に関する研究―鎌倉市神戸川を事例として―」 日本都市計画学会学術研究論文集, 38(3),205-210 |
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慶應義塾大学 政策・メディア研究科 片桐由希子 文章・画像の無断転載・引用・加工を禁ず。 |