3.まとめと今後の方針まとめ本年度は、 『2時期の土地利用データによる小流域の緑地環境の分析』(都市計画学会論文・第二著者) 『水循環の指標を用いた流域環境の評価』(造園学会論文・審査中) に関する研究を行い、それぞれ学術論文としてとりまとめた。 この成果としては、次の2点がいえる。
今後の方針本年度の研究成果、これまでの研究項目を記載した前出のフローと研究全体のフローを対照させると、評価項目、シナリオ作成・評価について、さらに充実を図る必要性がある、といえる。 そこで、今後の研究の方針としては、 まず、評価対象として、生物多様性など、緑地環境の質についての詳細な評価を検討することで、計画策定の検討資料としての選択肢を増やすこと、コモンデータのあり方について検討することが挙げられる。 また、法制度や社会的要因を考慮した分析の枠組みについても、検討していくことも不可欠である(図12)。 さらに、これまでの研究項目に基づいた、シナリオ評価の手順について整備することで、 緑地環境マネージメントの計画立案の支援のツールとしての体系化をめざす所存である。 図12 研究フローと今後の検討項目
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慶應義塾大学 政策・メディア研究科 片桐由希子 文章・画像の無断転載・引用・加工を禁ず。 |