CAMILLE(Cognition,Action,Media in Language & Language Education)

※本コンソーシアムは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

CAMILLEプロジェクトでは、21世紀のマルチメディア・テクノロジーを視野に入れたダイナミックな言語・コミュニケーション論を探求し、それに基づいたオンライン言語教育システム及び教育ソフトの開発を行います。

参加組織数1

背景

日本の言語教育、特に英語教育は、危機的な状況に置かれています。訳読型であれ英会話型であれ、旧来の方法論は文法、発音、語彙などの構造を分析するだけで、実際のコミュニケーションとは何か、もう一度問い直し、新時代のテクノロジーを駆使した学習方法と支援教材の開発を行うことは急務となっています。

課題

このプロジェクトでは、認知論、行為論、メディア論などの広い視点から、コミュニケーションにおける理解と誤解のメカニズムを探り、社会とともに変化するコミュニケーションのダイナミズムを捉えたコミュニケーション論のモデルを確立します。そしてそれに基づいた方法論やソフトウェア開発およびオンライン言語教育システムのデザインを行います。

特徴

このプロジェクトは、研究メンバーが現在SFCで実際に担当している英語プログラム(Action,Communication & English)や言語論およびコミュニケーション論の授業実践に根付いており、SFCのネットワーク環境に慣れ親しんだ学生の現実の言語コミュニケーション活動を十分取り入れています。また、学生による授業評価を参考にした10年間の実績を踏まえたものとなっています。

研究計画

ダイナミックな言語コミュニケーション論の更なる追求と発表、英語のマルチメディア・データベースおよび支援教材の制作、英語による授業および講演のビデオ・オン・デマンド化、「発信型」のテストまたは評価方法の開発、外国の教育機関とのジョイント授業の実施などを計画しています。

現状と今後の方向性

すでに複数の言語コミュニケーション論の本を出版してきました。また、『発信する大学英語』(大学英語教育学会賞受賞)をはじめ、複数の教材・教科書も出版しました。また、米国の大学とのジョイント授業や研究は既に軌道に乗りつつあります。今年度は、理論から教育実践まで更にオンライン化を進めます。
研究メンバーは、研究書や教科書、ソフトウェアの制作・出版だけではなく、言語教育システムのデザインおよびカウンセリングを行い、これまで大学、研修所、中等学校、高等学校、出版、TOEFL・TOEICなどのテスト開発機関といった教育関係者の方々から様々な相談を受けてきました。今後も文法や会話を教え込むことだけの言語教育をコミュニケーションに開放するために励みます。言語教育に関心のある私的・公的機関がこのプロジェクトへ参加されることを切望致します。

構成メンバー

鈴木 佑治代表 環境情報学部教授
専門分野 言語学、英語学
霜崎 實 環境情報学部教授
専門分野 言語学、英語学
田中 茂範 環境情報学部教授
専門分野 認知言語学、意味づけ論
柳沢 康司 SFC研究所所員
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