健康情報コンソーシアム

Health Information Consortium

開設 2017年11月1日
代表者
村井 純
環境情報学部教授
連絡先
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス村井研究室内 コンソーシアム事務局
E-mail:junsec[at]sfc.wide.ad.jp
[at]は@に変換してください。

目的

医療機関、地域、様々な場所に分散し保存されていた個人の健康情報を統合し、個人や家族、医療者が情報を共有することにより、全国どこの医療機関を受診しても、過去の情報に基づいた医療サービスを受けられるとともに、その情報を個人の健康管理にも役立てられる環境が実現すれば、我が国の医療・健康の質は向上させることが期待できるだろう。この仕組みの構築と実現に必要不可欠な技術がICT(Information and Communications Technology)であり、ICTを活用し、個人を中心とした医療・健康の情報基盤の構築と整備が実現できれば、集めたデータをクラウド上で継続的に管理・分析する「ライフログ」の集積が可能となり、疾患因子を見つけ出すことや投薬の副作用など、個人の健康状態をより細かく把握することができるかもしれないが、健康情報は個々の企業、自治体、国等が自らの蔵(すなわちデータベース)に囲い込んで応用が進んでいない。健康情報の応用と活用に関する幾つかの取り組みは縦割りには行われているが、本質的な解に至っていない。今後、この領域は個人情報には十分に留意して取り扱いながらも、需要者側(患者側、健常者等の健康データ)で活用されているお薬手帳、母子手帳などを、アプリとして構築し、健康機器と連携できる仕組み作りとデータ構築が必要と思われる。さらには、学校検診情報や医療・健康領域におけるオープンデータ、供給者側・需要者側データを利用する事により多くの政策立案、サービスが提供でき、将来的には未病診断指標や病気の兆候を早期に見つけ出すロジックの開発も期待できる。

そこで本コンソーシアムでは、産官学連携による健康情報の創成を目的として、以下の研究教育を推進することを目的としている。それにより、SFCを国際的な健康情報都市研究教育拠点として形成する。

 

(課題1)健康空間からの網羅的情報獲得技術

個人を中心として、日々、生体に関する様々な医療・健康データについてIoT(Internet of Things)を活用し、無意識の間に時系列に記録する仕組みができれば、「健康日本21(第二次)」に関連するデータを中心としたPHRモデルを構築も可能である。さらに、健康におけるデータ(健康空間)から新たなサービスモデルを創る事も可能と考えられる。課題1では機器(センサ)による直接的な健康と環境情報取得に加えて、人の五感を活用した情報取得、ウェブページ等からのオープンデータ取得等の諸技術の研究、開発、教育を推進する。

(課題2)子どもの健康と環境課題の解決とサービス創出

1980~90年代以降オゾンホール問題が顕在化して以来、特に美容に敏感な女性の間で紫外線が極度に悪者扱いされ、体内ビタミンD生成が減少し、女性では妊よう力の低下、小児ではくる病の増加につながっている。環境空間から取得された日照情報と、地域毎のくる病やO脚を自動スクリーニングする仕組みを開発し、健康と環境情報を融合し、連携させるための技術、制度等の研究、開発、教育を推進する。

(課題3)健康情報を活用した女性健康サービス創出技術

健康空間から取得された複数の女性の健康情報を組み合わせて多段階に加工し、新たな価値を持つ情報を提供するサービスを実現するための諸技術の研究、開発、教育を推進する。

(課題4)健康空間情報を活用した健康課題の解決

健康空間情報の獲得、サービス創出技術を応用し、特に地方自治体レベルで活用可能なパッケージとしてまとめ、地域健康課題の解決に資する実装を行う。主に熱中症や日照時間(ビタミンD生成不足)に関することを行う。

 

神奈川県庁とSFCの間では課題3はすでに未病女子として幾つかのプロジェクトを協力して推進している。また課題2についても地球環境研究センターはオゾン層関連の研究を推し進める上で、紫外線によるビタミンD生成に関する研究課題を内包している。このため先進的取り組みを神奈川県と地球環境研究センターと一緒に始め、他自治体へ広めていくことで、SFC発の革新を狙う。

研究活動計画の概要

研究計画

技術課題(課題1)

  • 要素技術の開発、評価

実証課題(課題2〜4)

  • 健康課題の把握と現状把握
  • ライフステージ毎の健康課題のリアルボイス抽出と解析
  • 実証実験の推進(子どもの健康・環境空間情報連携モデル開発、熱中症・ビタミンD生成関連、プレコンセプションケア関連、健康手帳関連)

 

活動計画

研究会開催(各月)

  • 各課題の取り組み状況を会員間で共有し、議論する。
  • 健康情報イベント開催

構成メンバー

村井 純代表 環境情報学部教授
とりまとめ
濱田 庸子 環境情報学部教授
秋山 美紀 環境情報学部教授
中澤 仁 環境情報学部教授
大越 匡 政策・メディア研究科特任准教授
本田 由佳 政策・メディア研究科特任講師
井上 従子 SFC研究所上席所員
渡辺 賢治 医学部漢方医学センター客員教授
小熊 祐子 健康マネジメント研究科准教授
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