次世代高度インターネット・アーキテクチャの研究

Research on advanced next-generation Internet architecture

※本コンソーシアムは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

この研究では、次世代インターネットの基盤プロトコルであるIP version6の研究開発を行うとともに、次世代社会における基盤メディアとしてのインターネット・アーキテクチャを提案し、実証します。

参加組織数8

背景

インターネットはその誕生から30年近くが経過し、ここ数年の間に当初考えられていた以上に普及が進みました。そのため、インターネットに接続するコンピュータを1台ずつ区別するための識別子であるIPアドレスの不足や、数多くのネットワークが相互接続することによる経路情報の数の増大といったことが問題となっています。このプロジェクトでは、次世代のインターネットプロトコルIPversion6の実証実験を通じてこれらの問題を解決し、新しい通信方式や通信アーキテクチャのあり方を研究開発しています。

課題

次世代の通信アーキテクチャを研究開発するためには、基盤となるプロトコル体系から、それに対応したアプリケーションまで、非常に多くの実装が必要になります。また、相互接続性を確立するために、複数の実装方式が独立して開発され、さらに、それらと独立してプロトコル実装の検証が行われる必要があります。

特徴

相互接続性の確立とプロトコル実装の検証のために、複数の開発検証グループによる研究開発を行っています。また、次世代アーキテクチャに対応したアプリケーション・インターフェースとアプリケーションを実装し評価しています。

研究計画

研究は次のような段階を経て進められます。

  1. 現状のインターネットの利用と新しいインターネット環境の分析と抽象化
  2. 従来のインターネット・アーキテクチャ実現に関わるIETFなどの標準化との調整
  3. IPsecなどのエンドシステムのセキュリティとプライバシー技術の構築
  4. WIDEプロジェクト共同研究機構とのテストベッド上での実証と関連各組織との共同開発
  5. アジア太平洋ネットワークインフラストラクチャを中心とした国際実験環境の構築

現状

国際的にもリーダシップを取りながら、研究と開発が進められています。

予想される成果

ユーザ数を利用者数の増加に対応できる、スケーラブルで論理的に意義の高い環境を提供することにより、結果的に正しいインターネット・アーキテクチャが社会に浸透していくことにつながると考えています。

構成メンバー

村井 純代表 常任理事 環境情報学部教授
中村 修 環境情報学部教授
江崎 浩 SFC研究所上席所員(訪問)
関谷 勇司 SFC研究所上席所員(訪問)
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研究者
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