次世代Web応用技術・ラボ

Advanced Web Application Laboratory (AWALab.)

※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

開設2009年4月1日
代表者
村井純
連絡先
慶應義塾大学環境情報学部 萩野達也研究室
E-mail:hagino[at]sfc.keio.ac.jp

設置目的

当初、文書ファイル共有インフラとして開発されたWorld Wide Web(Web)も、標準技術の進化により、アプリケーションの実行環境ならびにクラウドインフラのインターフェイスとして、その役割を拡大し続けている。このWeb標準技術の進化を担ってきたのがWorld Wide Web Consortium(W3C)であり、慶應義塾がW3Cの運営を担うことは、そのまま社会の情報インフラの進化を担うことと同義であると考える。
また、Web標準技術の進化が、正しく効率的に社会経済活動に貢献するためには、その技術の応用手法や、技術進化に対応した社会のありかた、経営手法が必須である。
W3Cは政府・国際機関・特定企業から中立という新たな形態のオープンな標準化団体であり、その運営から得られた知見は、大変貴重なものである。
次世代Web応用技術・ラボは、標準化団体の運営とそこから生まれた技術の応用手法研究を並行して行う、世界で唯一のラボであり、今後も継続して独自の知見から社会に貢献できると考える。

活動内容ならびに設置部門

World Wide Web Consortium (W3C/Keio)

  • HTML5関連仕様を中心とした、ウェブ標準仕様の開発ならびに普及活動を継続する。
  • IPv6のウェブレイヤの対応技術開発に務め、スムーズなIPv6移行の実現に貢献する。またIPv6移行の重要性の啓蒙を図り、円滑なIPv6移行の拡大を目指す。
  • Web and TV Interest Groupの活動成果を踏まえ、Working GroupやBusiness Groupの設置運営などを通じて、Webの活用領域を拡大するとともに、標準仕様策定に関与する主体の拡大を目指す。
  • HTML5/ CSS3対応のValidator等、開発者向けツールの開発を通じ、標準技術の利用促進に貢献する。
  • 日本におけるWeb技術者の水準向上のため、積極的な標準化活動の認知拡大、技術の紹介につとめる。

ウェブ先端技術応用手法研究チーム

  • 次世代プロトコル標準技術の影響把握、ならびに応用手法の開発をテーマとした共同研究を展開する。
  • ホームネットワーキング技術やHEMSなど、関連分野の標準化技術開発を推し進める。

セマンティックWeb委員会

  • Linked Data Challenge等のイベントを通じ、Linked Open Dataの普及促進に務める。

オープン標準化活動運営手法ならびにウェブガヴァナンス研究チーム

  • Linked Open Data技術を活用したオープンガバメント事例の拡大、発展を自治体等区的機関、地域コミュニティ等と共同で推進する。
  • W3Cとリエゾン関係にあるオープン標準化団体の活動実態を調査し、技術革新ならびに普及の円滑化に寄与するガヴァナンス形態に関する分析を実施する。

オープン標準を活用した経営手法研究チーム

  • 標準仕様策定プロセスに対する分析を進め、オープン標準の仕様策定ならびに普及を通じた企業利益拡大成功事例とその要因を抽出する。

構成メンバー

村井 純代表 環境情報学部長・教授
國領 二郎 総合政策学部教授
萩野 達也 環境情報学部教授
中村 修 環境情報学部教授
夏野 剛 政策・メディア研究科特別招聘教授
一色 正男 政策・メディア研究科特任教授
Michael Smith 政策・メディア研究科特任教授
芦村 和幸 政策・メディア研究科特任准教授
杉本 理 政策・メディア研究科特任准教授
深見 嘉明 SFC研究所上席所員(訪問)
中島 博敬 インフォメーションテクノロジーセンター本部助教
川森 雅仁 政策・メディア研究科特任教授
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