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卓上でIoTデバイスを一個から製造可能な装置「FABRICATOR」の開発に成功

2018年7月31日

~3Dプリンティングに異なる複数のプロセスを連結し、
目的に合わせて自由にカスタマイズ~

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 相部範之特任准教授らは、卓上でIoTデバイスを製造可能な装置「FABRICATOR(商標登録 商標登録第5884872号)」の開発に成功しました(図1)。「FABRICATOR」は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援によって行われている『感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点』プロジェクトの、「プロセス&テクノロジー」グループ(グループリーダー:田中浩也(同大学環境情報学部教授))の研究の一部として開発されたものです。

【卓上複合製造装置「FABRICATOR」のポイント】

■ IoTデバイスに欠かせない電子回路の製造のための複数のプロセスと、3Dプリンティングによる外装のパッケージングを一つの装置に統合し、卓上でIoTデバイスを一個からでも自動的に製造できるコンパクトな装置を開発しました。

■ 従来、電子回路の製造において、複数のプロセスを連結させる場合、異なる機械を並べ、その間に搬送機構を設ける必要があり、大きな空間を必要としました。それに対して、特許出願済みの新しい搬送機構は、同様のプロセスを卓上でコンパクトに実現することを可能にしました。

■ 6つの異なるプロセスをユーザーが自由にカスタマイズして使うことができる仕様にもなっており、IoTデバイスの製造以外にも、異なる方式の3Dプリンティング、さらには細胞プリントや化学反応プロセス、フードプリンティング分野の研究等にも活用できます。

詳しくは、プレスリリース(ファイルはこちら)をご覧ください。
※本プレスリリースは、新聞各社社会部等に配信しております。


【本件についてのお問合せ先】
慶應義塾大学SFC研究所 ファブ地球社会コンソーシアム事務局
fabearth@sfc.keio.ac.jp

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