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「引退」は脳に良い?機械学習で解明した認知機能へのプラス効果と個人差 ー女性や高学歴・高所得、運動習慣がある人などで特に改善効果大ー
2025年12月9日
仕事からの引退が高齢者の認知機能に与える影響は、個人差が大きいと考えられます。本研究は、欧米19か国の50~80歳の7,432名を対象に、引退と認知機能の関係を、機械学習モデルを使って解析しました。
分析の結果、引退した人は、働き続けている人に比べて平均して1.3語多く単語を記憶しており、引退に認知機能を維持・改善する効果があることが明らかになりました。特に、女性、高学歴・高資産、健康状態の良好な人、引退前に運動習慣があった人ほど、引退による認知機能への効果が大きいことも明らかになりました。
これらの結果は、引退というライフイベントを境に健康格差が拡大する可能性を示唆しています。この論文は、国際疫学会が出版する「International Journal of Epidemiology」に2025年11月24日付で掲載されました。
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【配信元】湘南藤沢事務室 学術研究支援担当