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総務省「令和7年度から新たに実施する電波資源拡大のための研究開発」採択のお知らせ
2025年6月26日
総務省が公募した「令和7年度から新たに実施する電波資源拡大のための研究開発」への慶應義塾大学SFC研究所からの提案が採択され、2025年6月25日には総務省 荻原直彦電波部長から慶應義塾常任理事 斎木敏治へ採択通知書が手交されました。
この研究開発において慶應義塾大学環境情報学部 三次仁研究室が実施するテーマは、研究開発課題「Ambient IoT システム高度化のための周波数有効利用技術に関する研究開発」における技術課題「バックスキャッタ通信に係る空間分割多重技術」であり、令和7年度から9年度まで3年の計画で推進します。なお本研究開発は、関連する技術課題で採択された「RAMXEED株式会社」、「パナソニック ホールディングス株式会社」、「株式会社デンソーウェーブ」と協力して推進します。
・研究開発テーマの波及効果
本研究開発テーマは、社会課題の解決と産業の発展に大きく貢献する波及効果が期待されます。
電池レス無線センサーシステム(接点制御などのアクチュエーションを含む)は、機械装置やインフラ点検分野で大きな注目を集めています。従来、高所や斜面などのインフラ点検は目視に頼り、高コストな足場や特殊設備を必要としていました。しかし、2022年に開始された「アナログ規制の見直しに係る工程」により、ICTを活用した計測やデータ利活用による点検のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しており、センサーによる客観データ活用は、メンテナンス技術者の不足に対応する有効な手段でもあります。また、インフラや機械設備の故障・不具合が運用停止や生産停止に直結するため、予知保全への期待が高まっています。
本研究開発は、これらのニーズに応え、電池交換や配線が不要なメンテナンスフリーのセンサーシステム実現に貢献します。これにより、インフラ維持管理コストの削減、生産効率の向上、そしてより安全で持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
・令和7年度から新たに実施する電波資源拡大のための研究開発に係る提案公募の結果 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban09_02000545.html
・プレスリリース:RAMXEED株式会社
https://www.ramxeed.com/jp/news-and-updates/4537/