DVTS(Digital Video Transport System)コンソーシアム
DVTS(Digital Video Transport System) Consortium
※本コンソーシアムは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです
本コンソーシアムは、高品位動画像配信システムの中核をなすアプリケーションである「DVTS(Digital Video Transport System)」を、産学共同で発展させ、会員間の情報交換・共有を行い、相互に互換性を検証しながら問題を解決し、次世代高品位動画像配信に向け新たな利用形態を創造する活動を続けています。
参加組織数 | 7 |
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背景
DVTSは、1998年より研究開発を行っている「高品位動画像配信システム」の中核をなすアプリケーションです。すでにIETFにおいて標準化が行われ、基本的なプロトコルが定義されフリーソフトウェアとして一般に公開されています。
本コンソーシアムは、DVTSの応用システムの可能性やビジネス展開を追求するため、大学を中心としたオープンな組織として2002年10月に発足しました。さらに、会員間の情報交換・共有を行い、相互に互換性を検証しながら問題を解決することで、次世代高品位動画像配信に向け新たな利用形態を創造する活動を続け、第2期の活動(2003年10月~2004年9月)を満了。新しいステップとして、より機能性の高い環境構築を目指し、活動を続けます。
システムの概要
DVTSは、DV(Digital Video)の配信をIPネットワークを介して行うためのアプリケーションであり、WIDEプロジェクトが1998年に開発を始め、同年フロリダのオーランドで開催されたSupercomputer Conferenceで初めてのデモンストレーションを行いました。
現在、DVTSは様々なオペレーティングシステムに対応しており、IEEE1394インターフェースを介してPCとビデオデッキ、カメラなどを接続することで、高品位な動画配信システムを手軽にかつ安価に構築することができるうえ、DVTSがカメラやビデオと一体となったハードウェア化や組み込み型の開発も行っています。また、WindowsXPでは、インターネット経由で受信したDVストリームを直接描画することができ、広帯域なネットワークで接続されたPC環境で、高品位な動画像放送システムとして利用することも可能です。
技術的な検討課題
- 次世代高品位デジタル映像・音声メディアへの対応
1) 幅広いメディアフォーマット(MPEG2TS、SD・HDフォーマット)への対応
2) 高品位・多チャンネル音声伝送への対応 - 放送システムに向けた多様性の向上
1) ソフトウェアの安定性・拡張性の確保
2) DVTSの可能性の追求 - インターオペラビリティ(相互接続性)への対応
1) 相互接続性の検証および標準化に向けた活動
2) OSの非依存性確保にむけた各種OSへの対応
3) ハードウェアの非依存性確保に向けた組み込み製品・PC非使用システムの開発 - ユーザインターフェースの改良
1) ソフトウェアのユーザビリティ確保に向けたOS別GUIの改良 - 各種ワーキンググループによる活動
1) 遠隔DVTS管理機構「セッションマネージャ」の開発・標準化
期待される成果
各種OS、ハードウェアに依存しない高利便性DVTSの提供、ユーザインターフェースの改良、協調制御システムの開発、相互接続性の検証・確保による応用システムへの展開などがあります。
DVTSによりネットワークを利用した高品位動画配信を誰もが容易に実現可能となるため、コミュニケーションメディアのひとつとしての普及を目指します。
構成メンバー
村井 純代表 | 環境情報学部長・教授 |
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中村 修 | 環境情報学部教授 |
杉浦 一徳 | メディアデザイン研究科准教授 |