複雑介入・ラボ
※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです
開設 | 2020年4月1日 |
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代表者 |
村井 純
慶應義塾大学 教授 |
連絡先 |
E-mail:E-mail:junsec[at]sfc.wide.ad.jp
※[at]は@に変換してください。 |
■目的
現代社会の課題は複雑化しており、相互関係や動的な変化、拡大の速度が極めて早い。今日、社会が直面している問題は複雑で、相互に関連し、人間の健康から社会問題、環境まで、多くの中心的な課題には、幅広い分野からの持続的な貢献が必要である。持続可能で前向きな社会の変化、学界、慈善、非営利団体、政府、および業界を先導できる介入をデザインし、展開するためには、協力して方法論を議論し、提案し、実現する必要がある。
そのため、SFCにComplex Interventions Lab(CIL)を設立し、社会的課題への対処方法を再設計する。 CILは、継続的なサイクルで研究および展開されるアプリケーションと技術の開発に焦点を合わせ、新しい方法論をベースにして研究を拡大し、研究者、ドナー、および社会に、従来の構造を超える実質的な利点を提供することを目的とする。
最終的に、研究と社会の間の緊密に結合された双方向の交換は、新しい科学的発見と工学革新につながる可能性がある。CILは、大きな問題の複雑さと相互接続性を認識し、学際的で微妙な方法で、これらの問題にアプローチする新しい研究分野の構築を目指す。
本研究を強化するために、CILは、まず、気候変動、医療診断、影響測定などの幅広い問題に対処するための複雑な介入アプローチを採用する、影響重視のプロジェクトもインキュベートする。
また、学際的なコラボレーションと専門知識の交換を促進するために、さまざまな分野や機関の学術研究者や実務家のコミュニティの育成を目指す。
■研究活動計画の概要
- 1年目
インターネットを前提としたデジタル社会において発生している諸問題を、TCP/IP、WEB、ブラウザー、プラットフォームOSなどの基盤技術の社会基盤としての検証を行い、そこに構築されているオーバーレイネットワーク技術の意味、意義、課題を分析する。
ブロックチェーン、それを応用した新しいP2P技術、さまざまなIDによるインパクトを社会面から具体的事例、並びに、観測的予測を分類して整理する。
- 2年目
持続的に、インターネットを前提としたデジタル社会において発生している諸問題を、TCP/IP、WEB、ブラウザー、プラットフォームOSなどの基盤技術の社会基盤としての検証を行い、そこに構築されているオーバーレイネットワーク技術の意味、意義、課題を分析する。
さらにブロックチェーン、それを応用した新しいP2P技術、さまざまなIDによるインパクトを社会面から具体的事例、並びに、観測的予測を分類して整理する。
また、これらに基づいた複雑介入のモデルを議論し、それに基づいた研究体制のあり方を議論し、その実現の準備を開始する。
- 3年目
本研究で成就した複雑介入のモデルとそれに基づいた研究体制のあり方の社会的な位置づけ、発展のデザインを実現し、SFC、慶應義塾大学、国際間組織ネットワークを用いて、研究・検証・実証・実行の具体的な体制として社会実装をすることを目的とする。
構成メンバー
村井 純代表 | 慶應義塾大学 教授 研究代表 |
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中村 修 | 環境情報学部 教授 研究主管・インターネット |
植原 啓介 | 環境情報学部 准教授 研究主管インターネット・移動体通信 |
鈴木 茂哉 | 政策・メディア研究科 特任教授 ブロックチェーン |
佐藤 雅明 | 政策・メディア研究科 特任准教授 移動体通信 |
江崎 浩 | 東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 エネルギーテクノロジー |
Pieter Franken | SFC客員准教授(非常勤) マネックスCTO ブロックチェーン |