デジタルシネマ・ラボ
Digital Cinema Laboratory
※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです
開設 | 2002年6月1日 |
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代表者 |
稲蔭 正彦
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連絡先 |
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス デルタ館S110 ラボラトリ事務局
E-mail:0466-49-3545 |
目的
デジタルシネマは、現在のフィルムを用いた映画をデジタル技術で撮影、編集、上映するための技術にとどまらず、これまでのフィルムによる映画では実現できなかった新しい表現を含む制作手法から配信方法まで、様々な可能性を有しています。特に、従来の映画が持っていた「場所性」を極力排除し、ネットワークを活用し制作のコラボレーションを実現するとともに、制作されたコンテンツの映画館でのデジタル上映に加え、劇場以外の様々な場所とデバイスに対する配信を可能としています。デジタルシネマ・ラボでは、このようなユビキタス社会におけるデジタルシネマに関する多角的な研究活動を実施しています。
本ラボラトリでは、デジタルシネマによる短編映画であるデジタルショートをこれまでの劇場映画市場とは異なる新しい市場として確立し、新しい映像ビジネスを創出することを目的とし、そのための技術やビジネスインフラ策定も活動の重要なテーマとしています。これらの活動は本ラボラトリ内のデジタルシネマ・研究コンソーシアムにおいて、4年間に渡り国内外の研究者や企業、省庁の支援を受けながら実施してきました。作品がカンヌ国際映画祭批評家週間から招待を受けたほか、インタラクティブ・シネマの実験やネットワークによる遠隔撮影実験およびデジタルシネマの家庭への配信実験などが国内外の多数のメディアに取り上げられるなど、大きな研究成果を出しています。
背景
デジタルシネマ・ラボは、2000年に設立されたデジタルシネマ・研究コンソーシアムにおいて、企業との連携による活動に対し、予想を超える反響があったことから、デジタルシネマという新しい分野を精力的に研究していくことを目的に設立されました。
今後は、SFCをデジタルシネマの中心という位置づけにして行くことを考え、企業各社と連携し、組織的にもまとまったラボとすることで、さらに大きな拠点となるよう活動していきます。
研究計画
- 初年度
- モバイルデバイスへの配信による個人へのデジタルシネマ配信の研究
- イメージベース技術を利用した照明システムの研究
- デジタルシネマのためのコンピュータグラフィックス技術の研究
- デジタルシネマ短編作品制作
- フィルムコミッションに関する調査研究
- デジタルシネマのための課金やセキュリティを考慮した研究
- 2年度
- デジタルショートのビジネスモデルの研究
- デジタルシネマのための課金やセキュリティを考慮した研究
- デジタルシネマのためのコンピュータグラフィックス技術の研究
- デジタルシネマ短編作品制作
- 10ギガインターネットを活用した映像の協調製作に関する研究
- 3年度
- デジタルショートのビジネスモデルの開拓
- アセットマネジメントに関する研究
- デジタルシネマのためのコンピュータグラフィックス技術の研究
- デジタルシネマ短編作品制作
- 10ギガインターネットを活用した映像の協調製作に関する研究
- ユビキタスシネマとしての縦型映像の研究
- 香りを導入する作品に関する研究
- 4年度
- 10ギガインターネットを活用した映像の協調製作に関する研究
- ユビキタス社会に対応するユビキタスシネマに関する研究
- デジタル技術を活用した新しい映像表現に関する研究
- コミュニティ型デジタルシネマに関する研究
- 5年度
- 10ギガインターネットを活用した映像の協調製作に関する研究
- ユビキタス社会に対応するユビキタスシネマに関する研究
- デジタル技術を活用した新しい映像表現に関する研究
- コミュニティ型デジタルシネマに関する研究
- 6年度
- ユビキタス社会に対応するユビキタスシネマに関する研究
- デジタル技術を活用した新しい映像表現に関する研究
構成メンバー
稲蔭 正彦代表 | 環境情報学部教授 |
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Mark Dippe | 映画監督 |
川邊 健太郎 | SFC研究所所員(訪問) |
山崎 年正 | SFC研究所所員(訪問) |
斉藤 賢爾 | デジタルメディアコンテンツ研究統合機構専任講師 |
坂上 香 | SFC研究所上席所員(訪問) |
清瀬 日奈子 | SFC研究所所員(訪問) |
根津 智幸 | SFC研究所所員(訪問) |
松永 敦子 | SFC研究所所員(訪問) |