環デザイン&デジタルマニュファクチャリング共創ラボ

Digital Manufacturing and Co-Creation Design Lab for Emergent Circularity

開設2022年6月1日
代表者
田中 浩也
環境情報学部 教授
連絡先
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
E-mail:dmec[at]sfc.keio.ac.jp
[at]は@に変換してください

■目的

本ラボは、文部科学省・共創の場(COI-NEXT)プログラムに育成型として採択された「デジタル駆動超資源循環参加型社会拠点」(慶應義塾大学、幹事自治体:鎌倉市、幹事企業:株式会社カヤック)の具体的なフィールド実験をおこなうためのサテライト・ラボを、JR鎌倉駅から徒歩5分の神奈川県鎌倉市大町1丁目1-14の「AK大町ビル」に設置し、本格的な市民参加型実験を行うにあたり、そこで行われる研究成果を相互に連携させ、取りまとめるために立ち上げるものである。

 

共創の場(COI-NEXT)プロジェクトでは、「ゼロ・ウェイストかまくら」実現を目指し、これまでも減量や資源化の試みを推進してきた鎌倉市に対し、慶應義塾大学SFCが有するデジタルプラットフォーム・IoT・3D製造技術をまちに全面導入し「プラスチック地捨地消」を実現、さらに資源循環の各局面に市民それぞれが参加することを通じて、充実感や豊かさを享受できる新たな社会を共創するものである。回収状況、材料情報、デザイン案等のデータを蓄積し、その有機的結合をプラットフォームが促すことで、循環のみならず新規ビジネス創出までを先導し、技術と社会制度パッケージからなる「プラスチック地捨地消 鎌倉-慶應モデル」をプロジェクト終了後、国内外へ広く展開することをゴールとして掲げている。

 

このビジョンに沿って、鎌倉市と連携し、まちぐるみの実験実証のプロジェクトが複数進行している。新たに立ち上げるサテライト・ラボはその推進のための重要施設となる。1Fは、国内で最もコンパクトなリサイクル施設と3Dプリンタが合体した「リサイクリエーションラボ」となり、市民が参加して資源をリサイクルをしながらものをつくり、そのもののさまざまな評価を行う。ラボの2Fは、市内全域にわたってのごみのモニタリングや資源循環のデジタルデータ獲得の活動の拠点となる事務局であり、ここには、鎌倉市役所の研究メンバーをはじめ、さまざまな関係者が集う。今後も、SFCの研究者やOBOGが、鎌倉市を舞台として活動や実験を行う際にはこの場所がハブとして機能する。

 

研究活動計画の概要

1年目

下記のプロジェクトを、鎌倉市役所、および鎌倉の地元企業、コンソーシアム参加企業と連携して行う。

  • AIカメラモニタリングごみ清掃車プロジェクト(中澤仁研究室)
  • かまくら型ソーシャルインパクト連動型事業企画プロジェクト(玉村雅敏研究室)
  • リサイクル型3Dプリントプロジェクト(田中浩也研究室、仲谷正史研究室)
  • 「しげんポスト」設置プロジェクト(田中浩也研究室)
  • 「まちのキャンパス」プロジェクト(田中浩也研究室ほか)
2年目

下記のプロジェクトを、鎌倉市役所、および鎌倉の地元企業、コンソーシアム参加企業と連携して継続する。同時に実験データを蓄積するためのウェブプラットフォームを運用開始する。

  • AIカメラモニタリングごみ清掃車プロジェクト(中澤仁研究室)
  • かまくら型ソーシャルインパクト連動型事業企画プロジェクト(玉村雅敏研究室)
  • リサイクル型3Dプリントプロジェクト(田中浩也研究室、仲谷正史研究室)
  • 「しげんポスト」設置プロジェクト(田中浩也研究室)
  • 「まちのキャンパス」プロジェクト(田中浩也研究室ほか)
3年目

下記のプロジェクトを、鎌倉市役所、および鎌倉の地元企業、コンソーシアム参加企業と連携して継続する。同時に実験データを蓄積しながら、リサイクル率、サーキュラリティー指標、カーボン収支、エネルギー収支、資源循環や脱炭素指標、などの、活動インパクトを定量的に測る手法を完成させる。

  • AIカメラモニタリングごみ清掃車プロジェクト(中澤仁研究室)
  • かまくら型ソーシャルインパクト連動型事業企画プロジェクト(玉村雅敏研究室)
  • リサイクル型3Dプリントプロジェクト(田中浩也研究室、仲谷正史研究室)
  • 無電源センシングプロジェクト(三次仁研究室)
  • 「まちのキャンパス」プロジェクト(田中浩也研究室ほか)

構成メンバー

田中 浩也代表 環境情報学部 教授
研究リーダー、社会実装とりまとめ
中澤 仁 環境情報学部 教授
移動型センシング、モニタリング研究
仲谷 正史 環境情報学部 准教授
感性評価、メタマテリアル実験
玉村 雅敏 総合政策学部 教授
ソーシャルインパクト創出研究
三次 仁 環境情報学部 教授
通信システム研究
内山 映子 政策・メディア研究科 特任教授(非常勤)
ソーシャルインパクト創出研究補佐
常盤 拓司 政策・メディア研究科 特任教授
社会実装マネジメント
青木 まゆみ 政策・メディア研究科 特任助教
社会実装マネジメント補佐
湯浅 亮平 政策・メディア研究科 特任講師(非常勤)
材料コンポジット研究

※構成メンバーの所属・職位および本ページに記載の内容は、本団体設立当時のものも含まれます。ご了承ください。

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