トラステッド・インターネット・アーキテクチャ・ラボ
Trusted Internet Architecture Laboratory
開設 | 2022年4月1日 |
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代表者 |
中村 修
環境情報学部 教授 |
連絡先 |
■目的
本ラボラトリは、人々が安心して利用できるインターネットにするために、トラストを念頭としたインターネットアーキテクチャの構築を目的とする。
アーキテクチャ設計とソフトウエア開発にとどまらず、標準化、運用、デプロイメントに加え、制度設計に至るまで、具体的に検討が必要となる領域に対し、幅広く取り組む。
ラボが目指すのは、既存のインターネットの上にオーバレイとして、個人の安心と安全を確保しながら、人間の社会的営みをオンラインで実現するためのコミュニケーションプラットフォームを構築することである。
そのためには、インターネットの運用が始まった時点では備わっておらず、今日までの様々な追加的要素の組み合わせによって辛うじて実現されている個人の安心と安全を確保するためのメカニズムを、グローバルな視点で再構築する必要がある。これを実現するためには、信頼を形成するためのメカニズムが鍵であり、そのメカニズムの核として、インターネットの特性に合致したグローバルで用いることが可能なデジタルアイデンティティの確立が極めて重要であると考える。その上で、デジタルアイデンティティの広範囲での活用を念頭とした、インターネットアーキテクチャの再考がミッションとなる。
現在ラボで想定している研究テーマは以下の通りである。
研究テーマ
– デジタルアイデンティティ
– Webアーキテクチャ
– ネットワークプロトコル
– アプリケーションプロトコル
– 制度設計
– デプロイメント
なお、本ラボの活動の一部は、SFC研究所のブロックチェーンラボで提案[1]され、内閣官房デジタル市場競争会議中の協議会として活動が拡大しているTrusted Web推進協議会[2]での活動と連係を図りながら進めてゆくことになる。これに伴い、初期の活動は多くオーバラップする部分がある。また、Trusted Webは主にアプリケーションレイヤでの議論であるが、本ラボでの活動はアプリケーションレイヤに止まらず、インターネットのプロトコル自体の再考も対象とする点が異なる。
[1] ニューノーマル時代における人間の社会活動を支える情報基盤の在り方とデジタルアイデンティティの位置づけ
https://kbcl.sfc.keio.ac.jp/TR/global-digital-identity-for-new-normal/
[2] デジタル市場競争本部 Trusted Web推進協議会
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/digitalmarket/trusted_web/index.html
構成メンバー
中村 修代表 | 環境情報学部 教授 代表、ネットワーク |
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村井 純 | 慶應義塾大学 教授 副代表、ビジョナリ |
鈴木 茂哉 | 政策・メディア研究科 特任教授 副代表、アーキテクチャ、国際標準 |
バンミータ ロドニー | 環境情報学部 教授 量子インターネット |
植原 啓介 | 環境情報学部 教授 オープンデータ |
大越 匡 | 環境情報学部 准教授 アーキテクチャ、アプリケーション |
黒坂 達也 | 政策・メディア研究科 特任准教授 制度設計 |
手塚 悟 | 環境情報学部 教授 公共トラストフレームワーク |
阿部 涼介 | 政策・メディア研究科 特任助教 ブロックチェーン技術、実装 |
岸上 順一 | SFC研究所上席所員 国際標準、社会資本実装 |
浅井 大史 | SFC研究所上席所員 ネットワークプロトコル、実装、国際標準 |
浅井 智也 | Webアーキテクチャ、実装技術、国際標準 |
麻地 理恵 | SFC研究所所員 国内連携 |
※構成メンバーの所属・職位および本ページに記載の内容は、本団体設立当時のものも含まれます。ご了承ください。