リーガルデザイン・ラボ

Legal Design Lab

※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

開設2016年10月1日
代表者
新保 史生
総合政策学部教授

目的

今日、情報技術の発展の進度と比較すると、法律や契約といった法分野のインフラ(社会的基盤)やインタフェース、そしてシステムにはあまり変化が見られません。また、新しい技術が生まれた際に、その分野の法制度を含む社会制度を整備するための議論は、技術ごとまたは分野ごとに分断されるために無駄が多く、領域を横断し「人」を中心とした制度整備のための技術やノウハウが蓄積されていくインフラも少ないように思われます。このような状況を背景に、リーガルデザイン・ラボは、領域を横断し、「人」を中心とした社会制度の整備には、最新の技術を前提とした「人と法の相互作用」(Human Law Interaction=HLI)をデザインすることが求められていると考えています。

本ラボの目的は、(1)先端領域における法・社会制度やHLIのブループリントを素描するとともに、先端領域における法・社会制度整備・実装のプロトコル(方法論)を開発すること、(2)テクノロジーやデザインを活用した、次世代のための法律・契約のインフラやインタフェースあるいはシステムを開発または構築すること、(3)法を単なる規制として捉えるのではなく、イノベーションを促進する潤滑油として捉え、HLIのデザインを行える人材(リーガルデザイナー)の育成とそのようなマインド(リーガルデザインマインド)を社会に醸成していくこと、です。

研究活動計画の概要(1年目)

まず、下記のような先端領域の法制度を含む社会制度やHLIのブループリントを描きます。

扱う先端領域例:

  • AI、ロボット
  • 3Dプリンター、デジタルファブリケーション
  • バイオ/ゲノム
  • ブロックチェーン/スマートコントラクト
  • プライバシー
  • 宇宙

その後、描いた社会制度やHLIのブループリントをもとに先端領域における法制度を含む社会制度の整備・実装のプロトコル・方法論を開発します。

構成メンバー

新保 史生代表 総合政策学部教授:法制度・統括
村井 純 慶應義塾大学教授:アドバイザー
田中 浩也 環境情報学部教授:技術
水野 祐 SFC研究所上席所員:法制度・ライセンス
齊藤 邦史 総合政策学部准教授:法制度・ライセンス
美馬 正司 政策・メディア研究科特任教授(非常勤):法制度
向 賢一 政策・メディア研究科特任講師(非常勤):法制度
川本 大功 政策・メディア研究科特任講師(非常勤):法制度・技術
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