アンワイヤード・イノベーション・ラボ

Unwired Innovation Lab

代表者
村井 純
環境情報学部 教授
連絡先
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスΔ棟
E-mail:junsec[at]sfc.wide.ad.jp
※ [at]は@に変換してください。

■目的

組み込み技術やインターネット接続技術の発達により、あらゆるものがインターネットに接続される機会が急速に拡大しつつある。特に、無線技術の採用は、物理的な場所や距離という制約から、物事を解き放ち、より自由な情報、データの活用が進むことが期待されている。

このような中、無線通信技術は、従来のインターネット接続を目的とした通信手段として捉えるのではなく、接続される機器とその情報・データの相互活用範囲を拡張する開放型システムの実現手段として位置付けることができる。同時に、従来のネットワーク接続機器だけでなく非ネットワーク接続機器も、適切な無線通信技術との組み合わせによってネットワーク接続することが可能となり、そこで生まれる新しいシステム価値は、従来の社会システムでは想像できなかった新しい破壊的イノベーションを誘起するものとなる。

一方、我が国における情報処理技術と通信工学の分野では、互いに進化しながらもこれらの組み合わせにより新たな価値創造を探求するシステムアーキテクチャの研究の学際的な価値の評価は必ずしも高いとは言えない。今後、当該分野は複雑さを増すとともに、AIやビッグデータの活用が進み、要素技術の融合を図るシステムアーキテクチャの研究の重要性が高まる。

 

アンワイヤード・イノベーション・ラボでは、これらの研究のために有線・無線を含めた統合的なネットワーク接続技術と、端末からサービスまでの総合的な情報処理技術を幅広く対象とする研究体制を構築し、有線・無線を含めた要素技術の融合をはかるシステムアーキテクチャの研究、社会実装、国際標準化を目的とした活動をおこなう。

特に、従来閉域利用が中心であった一次産業におけるインターネット技術の利用は、各種ICTデバイスのネット接続から、これらを無線通信技術により広域連携へと展開するシステムへと展開することで、一次産業の諸課題を解決し、新たな生産性向上をもたらすものと期待される。また、このようなシステム的視点での研究開発の成果展開として社会実装を進めるためには、国際標準化が重要となるが、国際標準化においては産学の戦略的な連携こそが重要なドライビングフォースとなる。本ラボは、こうした使命を担い、グローバルな視点での問題発見・問題解決を推進していく。

 

 

  • 研究活動計画の概要

<第1段階>

  • 一次産業におけるインターネット利用と、相互接続による情報・データ流通の現状課題を調査・整理し、アーキテクチャの構築を中心に研究を進める。特に、我が国の産業界が潜在的な国際競争力を有する海洋漁業産業におけるデータ流通を念頭に、主たる漁労システムの統合整理の研究方針の策定を行う。また、合わせて国際標準化における同分野の現状調査を実施する。これらの調査研究をもとに、実装提案及び成果展開計画を策定する。

<第2段階>

  • 漁労システムの社会実装を行い、実フィールドでの実証を目指す。
  • システムを構成する各階層間のインタフェィスを中心に、国際標準化団体に対する寄与提案の具体的な戦略・戦術を立案するとともに、公的研究費の獲得を目指す。
  • コア技術について、波及効果を考慮し、他の一次産業との差異、共用可能領域の整理を行う。

<第3段階>

  • 漁労システムの社会実装を行うとともに、社会実装上の諸課題をとりまとめる。
  • 国際標準化への寄与提案の戦略・戦術に基づき産学官連携による国際標準化推進体制を確立し、標準化活動を進める。
  • 他の一次産業への展開可能な領域で活動指針をとりまとめ、以後の展開への方針を示す。

 

構成メンバー

村井 純代表 環境情報学部教授
ラボ共同統括
中村 修 環境情報学部教授
ラボ共同統括
眞野 浩 政策・メディア研究科特任教授
プロジェクト推進
佐藤 雅明 政策・メディア研究科特任准教授
プロジェクト推進
松谷 健史 政策・メディア研究科特任講師
プロジェクト推進
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