パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

Public Technology Design Consortium

※構成メンバーの所属・職位および本ページに記載の内容は、本団体設立当時のものも含まれます。ご了承ください。

目的

インターネットに代表されるデジタルテクノロジーにより個人がエンパワーされ、社会の構成員が対等に様々な役割を担い、問題の解決や社会秩序の形成・維持に主体的に参加する時代への変化が現在進行している。本研究では、そうした変化を前提とした新しい市民社会の実現に向けて、営利組織・政府組織・NPO/NGOを横断する公益活動のためのデザインの変革を実践的に研究する。

研究の実施のため、以下をはじめとするワーキンググループ(WG) とその連携により活動する。

  • 「デジタル通貨」WG近年のビットコインの流行は、デジタルテクノロジーによる貨幣システムの民主化が社会から受容され得る可能性を示した。このワーキンググループでは、ビットコインに代表される暗号学的通貨 (cryptocurrency) の問題点を明らかにし、その改善を提案するともに、この分野で10 年以上の研究をつづけてきたSFC として、世界における市民社会のための貨幣システムの変革を先導する。
  • 「政治とコミュニケーション」WG主権者である国民が政治に主体的に参加するためには、政治と政策に対する理解を深めなければならない。このワーキンググループでは、それをコミュニケーションの問題と捉え、政府と国民の間を情報で橋渡しするためのデザインメソッドの確立を目指す。
  • 「アカデミーキャンプ」WG市民社会の担い手として、自ら世界を変えていける人間を育てるためには、すでに確立している知識を下げ渡すような教育のデザインはそぐわない。このワーキンググループでは、自ら課題を発見し、仲間とともに解決していくことを基本とした、アカデミックな学習的要素を盛り込んだキャンプを「アカデミーキャンプ」と名付け、そのデザインメソッドの確立を目指す。

研究活動計画の概要(1年目)

  • 各WG が、それぞれのデザインメソッドのプロポーザルを公開する。かつ、それらが実践の中で評価されるための体制を整える。
  • デジタル通貨WGでは、デジタル通貨の現状を調査・分析し今後への提言をまとめた報告書を出版する。また、デジタル通貨の実験のプラットフォームを準備する。
  • 政治とコミュニケーションWGでは、政治とコミュニケーションのデザインに関わるパターンランゲージ等の分析を実施する。
  • アカデミーキャンプWGでは、過去のキャンプ実践をまとめた報告書を出版する。
  • 全WGの成果を持ち寄る「デジタル市民社会デザイン・シンポジウム」を開催する。

構成メンバー

村井 純 代表 環境情報学部教授
研究代表
加藤 文俊 環境情報学部教授
アカデミーキャンプ
斉藤 賢爾 環境情報学部講師(非常勤)
デジタル通貨
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