高度情報インフラストラクチャの構築

Building advanced information infrastructure

このプロジェクトでは、インターネットを出発点とした高度な情報インフラストラクチャを構築するための基礎通信技術から応用技術、そして社会制度までを視野に入れた研究活動を行っています。

参加組織数3

※構成メンバーの所属・職位および本ページに記載の内容は、本団体設立当時のものも含まれます。ご了承ください。

背景

インターネットは、デジタル・コミュニケーションの基盤が、経済、医療、教育などの社会機能から手紙や電話のようなパーソナルなコミュニケーションにまで大きく貢献することを証明しました。しかし、グローバルな空間で個人単位の自由なコミュニケーションを可能にし、それに基づいた社会構造を構築するには、人類が今まで経験したことがない大きな課題がたくさんあります。そこでこのプロジェクトでは、社会の基盤となる超高速インターネット技術と、その広がりを実現する衛星インターネット技術、社会機能への応用技術、そしてこれら全体を推進する政策と戦略を統合的に議論できるための研究活動を行っています。

課題

次の4つの分野を課題として、研究を進めています。

  1. 高速ネットワークインフラストラクチャ
  2. 衛星インターネット技術
  3. 高度情報インフラストラクチャの応用技術
  4. 高度情報インフラストラクチャと社会環境

特徴

従来別々の主体で行われていたそれぞれの課題をテストベッドの共有、実証メカニズムの協調、研究成果の編集などを通じて、総合的に追求できるための自律分散協調体制を採っていること特徴としています。例えば、大学の授業のインターネット化では、その制度や知的所有権といった社会的な意義に関する研究、応用システムの構築と評価、高速デジタルビデオ配信、クオリティ制御、IPv6と先端光通信技術などそれぞれの先端研究が統合されることで、研究内容とその成果の社会への総合的な展開を可能にします。

現状

SFCと矢上キャンパス、そして世界のインターネット拠点との超高速テストベッドを構築し、高速ネットワーク技術の追求とその運用技術の研究開発を行っています。さらに、Kuバンド、Cバンドの衛星アンテナを用いたアジアテストベッドを構築し、アメリカ、ヨーロッパの先端研究との共同研究体制を取ることにより、マルチキャストと衛星通信技術とインターネットとの関係を確立しています。大学の授業モデルを高度インターネット上で展開するSOI(School of Internet)の研究は、高度インターネットへの要求の明確化とその技術成果の社会的影響と意義を統合的に研究している良い例です。

予想される成果

次の世代の高度な情報インフラストラクチャを、技術、社会の両面から、十分な研究成果として提案します。

構成メンバー

村井 純代表 環境情報学部教授
中村 修 環境情報学部教授
楠本 博之 環境情報学部教授
バンミーター, ロドニー 環境情報学部教授
大川 恵子 メディアデザイン研究科教授
植原 啓介 環境情報学部准教授
杉浦 一徳 メディアデザイン研究科准教授
タムリン, アフマド フスニ 政策・メディア研究科特任講師
三次 仁 環境情報学部教授
キルナム・チョン 環境情報学部客員教授
武田 圭史 環境情報学部教授
斉藤 賢爾 環境情報学部講師(非常勤)
佐藤 雅明 政策・メディア研究科特任准教授
渡部 陽仁 SFC研究所上席所員
片岡 広太郎 SFC研究所上席所員
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