e-Sportsコンソーシアム

※本コンソーシアムは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

開設2019年9月1日
代表者
加藤貴昭
環境情報学部教授
連絡先
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 加藤貴昭研究室(κ205)
E-mail:esports[at]sfc.keio.ac.jp
※ [at]は@に変換してください。

■目的

近年、世界的にe-Sportsの競技人口と産業規模が共に急増している。我が国では未だ十分な知名度が得られていないものの、世界的に見ると競技人口は1億人以上(観戦人口は3億人以上)、産業規模は2000億円以上とも言われている。2018年には「アジア大会2018ジャカルタ」でデモンストレーション競技としてe-Sportsが採用され、2024年の「パリ五輪」でも正式種目として採用される可能性が示されている。

急激な市場規模拡大の一方、e-Sportsのマネジメント、フィジカルスポーツとe-Sportsとの連携、ヘルスケアから見たe-Sportsの可能性、e-Sportsに関連したVRやMRの活用、e-Sports関連データの解析など、学術的な観点からの研究課題も多い。他方最近では、日本国内でも高齢者の痴呆防止や身障者・健常者ともに参加可能であるなどといった観点からe-Sportsの有効性なども期待されている。

こうした状況を背景に、日本および世界のe-Sports市場を俯瞰し、e-Sportsに関する教育・研究・社会貢献に資することを目的として、本コンソーシアム設置の着想を得るに至った。既にSFCでは、研究代表者らを担当教員とする寄附講座「e-Sports論」を2018年度より設置し、我が国で初めてe-Sports産業に関連するマネジメントや人材育成に着手している。また「みらいのまちをつくる・ラボ」でも大井町を拠点にe-Sportsと地域づくりに関する研究を実施している。以前より産業界よりe-Sportsをテーマとする学術コンソーシアム設置の要望があったことから、本コンソーシアムを設置したいと考えている。

研究活動については、(1) 民間企業などからの委託研究の受託、(2) 国・自治体からの競争的研究資金獲得、(3) 海外の動向事例調査、(4) e-Sports競技者特有の知覚運動スキルの解明、(5) 高齢者の知覚・認知機能の向上のための研究、などを実施する予定である。

教育活動に関しては、(1) 寄付講座「e-Sports論」の実施、(2) コンソーシアム構成教員の研究会等を通じた学内向け教育・研究指導の実施、(3) 学外を対象としたe-Sportsの普及啓発を実施する。

社会貢献活動については、(1) e-Sportsに関するシンポジウム等の開催、(2) 自治体などと連携したe-Sports普及啓発、(3) 高齢者を含むe-Sportsを活用した多世代交流および地域コミュニティの形成、(4) e-Sports大会の実施、などを検討している。

当面は、上述したようなe-Sportsのマネジメント、フィジカルスポーツとe-Sportsとの連携、ヘルスケアから見たe-Sportsの可能性、e-SportsにおけるVRやMRの活用、e-Sports関連データの解析などの研究教育課題に取り組む。必要に応じて、コンソーシアム内にワーキンググループ等を設置する。

コンソーシアムの運営を円滑化するための事務局を設置すると共に、会員企業・自治体等を募集し、その会費等により運営費の一部を賄う。期末には総会を開催すると共に、年に1-2回程度、e-Sportsに関するシンポジウムを開催したいと考えている。また会員向けにコンソーシアム主催の研究会や勉強会を定期開催し、情報収集や会員間の交流促進を図る。

 

■研究活動計画の概要

  • 1年目

[研究]

海外の動向事例調査

e-Sports競技者特有の知覚運動スキルの解明

高齢者の知覚・認知機能の向上

[教育]

寄附講座の実施

シンポジウムの実施

[社会貢献]

自治体との連携拠点の構築

多世代交流および地域コミュニティの形成

 

  • 2年目

[研究]

海外研究機関との共同研究

フィジカルスポーツとe-Sports競技者の各種スキルの比較検討

高齢者の知覚・認知機能の向上

[教育]

寄附講座の実施

海外大学との研究・教育の連携

大学内外での啓蒙活動

[社会貢献]

自治体との連携拠点の構築

多世代交流および地域コミュニティの形成

 

  • 3年目

[研究]

海外研究機関との共同研究

フィジカルスポーツとe-Sports競技者の各種スキルの比較検討

高齢者の知覚・認知機能の向上(新たなソフトウェアの開発など)

[教育]

寄附講座の実施

海外大学との研究・教育の連携

大学内外での啓蒙活動

[社会貢献]

自治体との連携拠点の構築

多世代交流および地域コミュニティの形成

e-Sports大会の実施

構成メンバー

加藤 貴昭代表 環境情報学部・教授
代表者
古谷 知之 総合政策学部・教授
共同代表、e-Sportsマネジメント
水鳥 寿思 総合政策学部・准教授
フィジカルスポーツとe-Sports
森 将輝 環境情報学部・専任講師
フィジカルスポーツとe-Sports
秋山 美紀 環境情報学部・教授
ヘルスケアとe-Sports
宮垣 元 総合政策学部・教授
ヘルスケアとe-Sports
森 さち子 総合政策学部・教授
ヘルスケアとe-Sports
村山 光義 体育研究所・教授
フィジカルスポーツとe-Sports
永野 智久 横浜商科大学商学部・准教授、総合政策学部・非常勤講師
フィジカルスポーツとe-Sports
松橋 崇史 拓殖大学商学部・准教授、総合政策学部・非常勤講師
e-Sportsマネジメント
岩月 基洋 嘉悦大学ビジネス創造学部・准教授、総合政策学部・非常勤講師
e-Sportsマネジメント
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