食と健康コンソーシアム

Healthy Life Style and Food Consortium

開設2019年4月1日
代表者
萩野 達也
環境情報学部教授
連絡先
慶應義塾大学環境情報学部情報準備室
Tel:0466-49-3598

■目的・概要
現在、我が国の医療費は、少子高齢化の傾向に伴い年間60兆円に達する状況になっている。これを削減していくためには、少しでも病気にならず、医師の診療を減らしていくことが必要である。そのためには、我々の日常生活において健康状態を保っていくことができることが必要である。健康の維持に大きな関連を持っている要素として、我々が毎日摂取する食事が重要な要素となる。糖尿病などの生活習慣病の克服においても、食事あるいはそこで摂取する食品は重要な要素として取り組む必要がある。
例えば、生活習慣病である糖尿病の患者を想定してその治療を考えたとき、(1)担当医師と患者、(2)患者の便を精密に分析し解析する機関と技師、(3)患者が摂取する食事あるいは食品の提供、(4)必要な食品を目的に応じて患者と医師に推奨する管理システムの4つの要素が連携していくことが必要である。(1)の患者と担当医師は、この研究コンソーシアムの趣旨に賛同し全体の目的を果たしていく重要な要素であり、日本病院会等を介して選択し依頼をしていく。(2)は、新しい分析・解析機能を開発して実際の分析サービスを提供している鶴岡市の先端生命科学研究所及び関連するベンチャー企業の成果を利用していく。患者に提供する日常の食事に関しては、必要な食物の提供と正確に管理するMCFS(Medical Care Food System)をシステム化しておき運用していく。その際には、病院の医療関係者、例えば管理栄養士、看護士などの協力により運営していく。ここで、患者に必要な食品は、国内外の食品業界あるいは薬品業界の企業と連携し、候補となる食品、薬品等の開発や提供を共同で進めていく。食品業界などが使用する食材などは、従来から存在する農水産物だけでなく新たに開発する必要性もあり、農水省関連の研究機関等との連携が考えられる。
最初の例として、生活習慣病である糖尿病を対象として取り組む計画であるが、健康な生活を維持するためには、日常の食生活が非常に重要となる。食品業界の企業がこのコンソーシアムに参集すれば、新たな乳酸菌などの開発、その効果の精密な測定、利用方法の管理システムの強化と普及などが新たなテーマとして取り組んでいくことができる。また、病院における食事と治療という課題が非常に重要になってくるため、管理栄養士、栄養士の役割が重要になってくる。多様な要素や人材などの要素を連動させて正確に機能させるためには、病院などの新たな医療システムの開発も必要になってくると予測され、IoT、AI、ビッグデータを駆使できる医療情報システムの開発が必要になる。
このように、本コンソーシアムは将来に向けていろいろな方向へ拡大していくものと予測される

■研究活動計画の概要
1年目
コンソーシアムの構成、会則、役員、運営方式、研究管理方式、メンバー募集方式、人的配置などの策定とその実施を始動する。
全体の研究計画の詳細化
  研究テーマの設定
  研究グループの設定
  研究費の獲得の方策
  コンソーシアムの具体的な構成と運営方式の設定
生活習慣病(糖尿病)の患者の治療を中心テーマにして、具体的計画を作成し、その推進のための患者と医師グループ、測定・分析グループ、食品グループ、ITグループの研究計画の策定と実行

2年目
生活習慣病(糖尿病)の患者の治療における食物との有効性や関係をメンバー企業などに公開し、その今後の課題の策定と実施を推進する。
生活習慣病(糖尿病)の医師と患者の具体的参加グループを拡大して、引き続き当初の計画を推進する。
患者の必要な食物の提供を正確に管理するMCFS(Medical Care Food System)を実装する。
病院など医療施設に関する病院システム(ITシステム)の計画と開発課題の設定を推進する。
糖尿病以外の生活習慣病などの患者の治療において食物との関係を、食品会社グループ、測定・分析グループを交えた検討、具体的プロジェクト策定、実施計画などを行う。
食物に関する専門家(農水省関係の研究所、医師、管理栄養士、食品会社の研究部門)を交えて、新しい有効な食材開発などの計画策定とその具体化活動方針の概要などを示す。

3年目
生活習慣病(糖尿病)の医師と患者の具体的参加グループを拡大して、引き続き当初の計画を推進する。
医療施設などの支援の病院システムの開発を引き続き推進する。新しい技術であるIoT,人工知能、ビッグデータ管理による病院システムの高度化に対する具体的策定とプロトタイプの開発を推進する。
食と健康の関連課題を詳細化し、医療関係者の育成と推進、食品開発、測定と分析技術の高度化、ITシステムによる支援、など、本コンソーシアムの当初の目標に対して、どれだけ推進できたかを評価する。
引き続き、本コンソーシアムの当初の計画を推進するのか、課題の拡大や関連産業などの将来計画、研究資金やコンソーシアムメンバーの拡大などを追及し、このコンソーシアムの将来計画を策定する。

構成メンバー

萩野 達也代表 環境情報学部 教授
武林 亨 医学部公衆衛生学教授、大学院健康マネジメント研究科委員長
冨田 勝 環境情報学部教授、先端生命科学研究所所長
斎藤 信男 名誉教授
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