Scanning the Earthコンソーシアム
Scanning the Earth consortium
※本コンソーシアムは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです
代表者 |
村井 純
環境情報学部教授 |
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目的
本研究プロジェクトでは、人間が生活する空間を固定センサーや移動センサーでセンシングし、情報通信技術を使ってデータを共有するセンサープラットフォームを構築する。また、網羅的に時空間の情報を提供する為のデータ補間技術や空間可視化手法を開発する。具体的には、放射線量計測機器を含むセンサーを店舗や学校等に設置して定点観測を行うとともに、自動車などを利用した測定方法も追求し、持続可能な放射情報のプラットフォーム作りを推進する。センシングした情報はインターネットを介してサーバに蓄積し、Web APIを通じて一般に公開する。また同時に、センサー情報の時空間解析技術を開発し、可視化した状態でポータルサイトにて情報を広く提供する。
本研究は大きく下記のような研究分野を含む。
- ネットワークセンシングデバイスの開発
放射線量や気象情報などを計測するネットワークセンシングデバイスを開発する。地上の様々な情報を収集する為のデータ辞書を規定すると同時に、デバイス認証の仕組みを開発する。また、デバイスが使用する通信プロトコルを開発する。 - センサーネットワーク技術の開発
センサーで計測したデータを収集するためのネットワーク技術を開発する。移動センサーで使われるDTN型のセンシングデータ収集プロトコルや、サーバ間連携のためのプロトコルを開発する。 - 空間解析手法の開発
固定センサーや移動センサーを敷設するのにも限界がある。そこで空間を網羅するために、センサー情報毎のその特徴をふまえた上で計測点の間の情報を補間する技術を開発する。また、それらの情報を広く提供する為のAPIについて検討する。 - 可視化技術の開発
センシングしたデータを人間が活用する為にはわかりやすい可視化が不可欠である。また、センシングされた情報は0次元的に可視化されるべきもの、1次元的に可視化されるべきもの、2次元的に可視化されるべきもの、3次元的に可視化されるべきものなど様々である。それぞれの特徴に応じた空間可視化手法を考案する。
これらの研究成果を広く周知し、人間の生活基盤として提供することが本コンソーシアムの最終的な目的である。本コンソーシアムへの参加メンバーは、上記研究を恊働ですすめることによりその分野の知見を深めることができると共に、その成果をいち早くビジネスに活用できる。
研究活動計画の概要(1年目)
ネットワークセンシングデバイスの開発・敷設
- 既存の放射線量計測器にスマートフォンを接続したネットワークセンサーを開発
- ガイガー=ミューラー管を使った固定・移動ネットワークセンサーを開発
- ファームウェアのリモート更新機構の開発
- 上記センサーを店舗や物流用自動車に敷設
センサーネットワーク技術の開発・運用
- 固定センサーや移動センサーによって計測される情報を蓄積するためのサーバの開発
- 情報収集サーバをSFCに設置して運用
- 生データの公開
空間解析手法の開発
- 放射線量を時空間的に補間する為の予測モデルの検討
- プロトタイプの開発
- オフラインでの情報提供
可視化技術の開発・提供
- 放射線量を視覚的にわかりやすい形で可視化
- 有名ポータルサイトに情報を提供
構成メンバー
村井 純代表 | 環境情報学部教授 研究プロジェクト代表 |
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伊藤 穰一代表 | SFC研究所主席所員・MIT Media Lab所長 研究プロジェクト共同代表 |
古谷 知之 | 総合政策学部教授 可視化・モニタリング |
植原 啓介 | 環境情報学部准教授 移動プロトコル開発 |
斉藤 賢爾 | 環境情報学部講師(非常勤) デバイス・APP開発 |
Catharina Maracke | 政策・メディア研究科特任准教授 プライバシー制度 |
新保 史生 | 総合政策学部教授 プライバシー制度 |
神成 淳司 | 環境情報学部准教授 センサーシステム開発 |