ケータイ・ラボ

Keitai Laboratory

※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

開設2004年4月1日
代表者
加藤 文俊
連絡先
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス ν棟 (デザインスタジオB棟) 小檜山 賢二
Tel:0466-49-3440

概要

携帯電話を前提とするコミュニケーション環境の誕生は、われわれの生活の諸側面、組織や人間関係、コミュニティのあり方等に直接・間接的に影響をおよぼしています。特に我が国の移動通信は、1)若者中心に発展した、2)いわゆるケータイ・インターネットが爆発的に普及している、3)カメラ付きケータイが急速に普及しつつある、など、他の国では見られない特徴を有する発展をしており、世界中の研究者の興味の的となっています。
技術的な変化と社会の変容は相互に関連しており、両者の相互構成的な関係に着目した学際的・複合的研究がきわめて重要です。本ラボラトリでは多様な観点・アプローチから携帯電話の社会的・文化的インパクトに関する研究を行い、ユビキタス社会の特質について考察します。本ラボラトリを設置することにより、大学院プログラムを横断的にむすび、グループとしての調査・研究および学習指導体制を確立することができます。

研究活動の概要

  • 1年目:既存研究の解題および調査プロセスのデザイン

    (2004年4月~2005年3月)
    携帯電話をキーワードに、現在進行中の調査・研究を包括的にレヴューし、ラボラトリとしてのミッションを確認します。研究計画を明確化し、その基盤となる技術・方法論等を検討します。検討テーマは携帯電話の受容・普及に関する研究、携帯電話の利用に関する研究、ユビキタス社会における携帯電話の可能性に関する研究、携帯電話を用いた社会調査に関する研究、携帯電話を活用したシステム・サービスに関する研究などです。技術系研究者は、このような研究に必要な情報収集ソフト・データベース・データマイニングなどにより構成される社会調査システムを社会学系研究者の要望を取り入れながら開発提供します。

  • 2年目:調査および実証実験

    (2005年4月~2006年3月)
    すでに進行中の調査も含め、実証的な研究(フィールドワーク等を含む)を進めます。また、ワークショップや研究報告会を開き、調査プロセスを逐次修正しながら、最終的なアウトプットイメージを確定します。また、実証的な研究結果をフィードバックして、調査システムを改良します。これらの活動は、SFCに閉じたものではなく、社会にも国際的にも開かれたプロジェクト活動を目指します。具体的には、昨年開催した研究会を学会レベルに引き上げるとともに、国際的な研究ネットワークを構築します。

  • 3年目:成果の公開と評価

    (2006年4月~2007年3月)
    2年間の成果をまとめ、公開します。国際シンポジウム・国際学会や出版物として、ラボラトリにおける活動を公開する計画です。また、研究活動を評価し、今後の方向性や課題を検討します。

構成メンバー

加藤 文俊代表 環境情報学部教授
熊坂 賢次 環境情報学部教授
小川 克彦 環境情報学部教授
古谷 知之 総合政策学部准教授
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