AI社会共創・ラボ

AI & Society Laboratory

開設2016年7月6日
代表者
新保 史生
総合政策学部教授

目的

汎用性の高いAIの進化は近年めざましく、今後も更なる発展が見込まれる。急速な技術発展が社会へ与える影響を予見し、社会制度の議論を行うには分野横断的で多様な観点からの評価軸の設定が望まれる。

AI・ロボット技術が社会に与える影響を体系的に研究し、技術発展を見込んだ新しい社会制度作りに向けた研究を行うため、技術分野と社会制度に関わる法、倫理、社会、経済、経営等の分野、さらに芸術・建築などの創造性に関わる分野の研究者、そしてAI・ロボットの利活用を先導する国内企業など、多様なステークホルダーとの対話を通し、未来の技術と社会のあり方を共創していくことを目的とする。文理融合の研究グループによる社会と技術の共進化促進のための研究を実現することにより、技術と人の共存を前提とした制度設計を行う基礎理論を構築することが可能となり、本研究の実施により将来の制度設計やルールづくりの方向性を示す。加えて世界の拠点として、最先端のルールや社会基盤の構築に必要な制度を検討及び提言を目指す。

研究活動計画の概要と実施体制

以下グループが互いに連携を取り合いながら、組織的な研究を進めていく。

1.研究統括グループ

  • 研究グループによる課題抽出のとりまとめ
  • 国内外の学会や会議等における情報収集
  • 国際的なイニシアティブを獲得のための原則や基準の提唱

2.情報法グループ

  • 情報法の観点からの課題の分析、整理、検討
  • 法制度における政策提言

3.技術グループ

  • 汎用型人工知能開発及び実践
  • 人や動物の感情=価値システムや社会性の脳過程のモデル化の研究
  • 価値判断基準や倫理のガイドラインを作成するための各専門領域でのリスクの研究
  • 人工知能が持つべき感情エンジンと、理性となる価値判断システムの実装の研究
  • 人工知能の価値判断システムの実社会実装時のクオリティー評価手法の検討

4.経営学グループ

  • 経営学的側面における課題の分析、整理、検討
  • AIの活用による企業の環境変化に関する研究
  • AI及びロボットの流通市場に係る研究

5.創造性グループ

  • デザイン・アート領域における課題の分析、整理、検討
  • デザイン・アート領域におけるAI活用に関する研究

6.経済学グループ

  • 経済学的側面からの課題の分析、整理、検討
  • AI技術が雇用や経済成長に与える影響の理論的・実証的分析
  • AI技術に関連した経済政策の提言

概念図

構成メンバー

新保 史生代表 総合政策学部教授
代表・統括
田中 浩也 環境情報学部教授
AI技術の応用・ファブリケーション環境開発
松川 昌平 環境情報学部准教授
アルゴリズム建築・表現技法の研究
琴坂 将広 総合政策学部准教授
AI技術と経営戦略
齊藤 邦史 総合政策学部准教授
AI利活用に関わる法律の研究
徳井 直生 政策・メディア研究科准教授
AIを用いた創造性の拡張 / 新しい表現の創出
長谷川 福造 総合政策学部講師
AI利活用に関わる法制度の研究
大磯 一 環境情報学部 准教授 (有期)
AIに関する政策研究
高橋 恒一 政策・メディア研究科特任教授(非常勤)
全体の統括、AI技術開発
井上 智洋 SFC研究所上席所員
マクロ経済学・AI技術による経済的影響の研究
川本 大功 政策・メディア研究科特任講師(非常勤)
AIに関する法制度・技術
畠山 記美江 SFC研究所所員
AIに関する原則や指針の研究

マネジメントメンバー
新保 史生
研究全般の管理
高橋 恒一
研究グループ間調整、研究進捗管理
井上 智洋
グループ及び協力者との連携調整

協力団体、プロジェクト
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)
株式会社 日立コンサルティング
AI社会論研究会
クックパッド株式会社
ドワンゴ人工知能研究所
全脳アーキテクチャ・イニシアティブ
情報ネットワーク法学会ロボット法研究会

※構成メンバーの所属・職位および本ページに記載の内容は、本団体設立当時のものも含まれます。ご了承ください。

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