アーバン・ネクサス・ラボ
Urban Nexus Lab
※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです
開設 | 2018年6月1日 |
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代表者 |
厳 網林
環境情報学部教授 |
目的
21世紀において、地球温暖化、人口高齢化、都市インフラの老朽化が進み、様々なリスクが伴います。一方、技術革新が飛躍し、生産性の向上が期待されています。こうした課題と可能性を重層的に捉え、共創的に問題解決するネクサスのアプローチが国際的に注目されている。
ラボ代表者の研究チームが2018年度よりベルモント・フォーラム国際共同研究「持続可能な都市化に向けた国際イニシアチブ(SUGI):食料(F)-水(W)-エネルギー(E)のネクサス」(SUGI-NEXUS)プロジェクト、「可動型ネクサス:デザイン先導型都市食料・水・エネルギー管理のイノベーション」(M-NEX)をはじめた。SUGI0-NEXUSは自然科学基金(NSF)・米国とINNOVATE UK・イギリスの協力によって、ベルモント・フォーラムとヨーロッパ都市連合(JPI-UrbanEurope)が運営し、世界18ヶ国が参加する国際共同研究事業で、15プロジェクトが選ばれ、同時に進行している(http://www.jpi-urbaneurope.eu/)。
ラボ代表者は同プロジェクトの国際研究コンソーシアムを代表し、慶應義塾大学と公益社団法人地球環境戦略研究所(IGES)で構成される日本チームも引率する。M-NEXは激変する新しい状況の下で、建物から近隣、都市、地域までのレベルにおいて、多様な主体の視点を取り入れながら、都市・地域の計画とデザインを行い、生態系のストックとフローをベースに基づいた都市の食料(F)・エネルギー(E)・水(W)のネクサスをマネジし、人々の健康生活を共創するプラットフォームを構築し、世界6つの研究地域(東京横浜、北アイルランド、オランダ、米国五大湖地域、カタール、オーストラリア)において実践して、グローバルに展開することを目的とする。
SUGI-NEXUS並びにM-NEXは都市の社会生態システムとF-W-Eの複雑なつながりを対象とするため、産官学民協力が不可欠である。SFCは学際横断的なキャンパスで、内外連携による複雑な問題に取り組むことに優れている。今回、SUGI-NEXUS/M-NEXプロジェクトを基軸に都市における食料・水・エネルギー、そのためのグリーン&グレーインフラおよびそれによる健康生活への効果を総合的に研究するアーバン・ネクサス・ラボを立ち上げることにした。中では、特に次の課題に注力する。
1)食料・水・エネルギーのストックとフローに関するビッグデータの集め方と視覚化の仕方
2)都市縮退時代のグリー&グレーインフラの維持管理と再生の仕方
3)公共・民間協力による食料・水・エネルギーのサービスと健康生活(HealthとQuality of Life)の持続的向上の方策
4)多主体、多世代の共創による都市SDGsの実践プログラムの開発
研究活動計画の概要(初年度)
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- M-NEX Japanの研究フレームワークの構築、キックオフ
- 東京横浜都市圏のインフラデータの収集、気候変動データ作成
- ICTによる支援手法の検討、情報環境の構築
都市FEWベストプラクティスの収集、FEW ネクサスのマッピング
- FEWおよびFEWH(健康生活との関連)指標の開発
- WISEリビングラボ/プロジェクトの立ち上げ、ワークショップの開催、知見の一次集約
構成メンバー
厳 網林代表 | 環境情報学部教授:総括 |
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ショウ,ラジブ | 政策・メディア研究科教授:国際連携 |
宮本 佳明 | 環境情報学部専任講師:気候変動影響分析 |
清木 康 | 環境情報学部教授:情報プラットフォーム |
古谷 知之 | 総合政策学部教授:地域連携 |
一ノ瀬 友博 | 環境情報学部教授:グリーンインフラ調査 |
石川 初 | 政策・メディア研究科教授:グリーンインフラデザイン |
大木 聖子 | 環境情報学部准教授:科学コミュニケーション |
蟹江 憲史 | 政策・メディア研究科教授:SDGs連携 |
信時 正人 | 政策・メディア研究科特任教授(非常勤):地域連携 |
ガロウェイ,ウイリアムディビッド | 政策・メディア研究科特任准教授(非常勤):都市デザイン |