慶應義塾大学SFC研究所

※本ラボは終了しました。掲載の情報は終了当時のものです

■目的

近年、音楽を神経科学の観点から理解し、音楽の脳内起源や医療・健康応用の可能性を探究する音楽神経科学（Neurosciences and Music: NeuroMusic）、世界の文化多様性を計算比較し、音楽の起源や普遍性について研究する計算比較音楽学（Comparative/Computational Musicology: CompMusic）、人工知能技術を用いた音楽表現や人類の創造性の拡張（Computational Creativity）に大きな注目と期待が集まっている。音楽をテーマとした研究のフレームワークやアート表現の可能性が劇的に変化しつつある今、我々人類は一体どのような音楽の研究・創作・表現を行うべきであろうか。本エクス・ミュージック・ラボ（x-Music Laboratory）では、多様な文化・芸術・学術領域を横断・乗算（= Crossing, X）しつつ、音楽の起源や普遍性、応用性を探究し、まだ確固たる名称のない、未知なる次の音楽文化（= neXt Music）を創造・開拓することを目的として、研究・アート活動を行う。

■研究活動計画の概要

• ラボの研究基盤・環境の整備

アカデミックプロジェクト「音楽」の開催、SFC-X-DJ-Friday（ラボ主催の学内向けDJ・音楽イベント）、SFC2045（AIをテーマにしたラボ主催の学外向けDJ/VJイベント）、アート展示会・イベントの開催、音楽関連企業との連携協力協定・共同研究契約、エクス・ミュージック・コンソーシアムの設立など。

• ラボの研究活動の国際化とプロモーション活動

音楽科学に関する各種国際学会での発表（国際音楽知覚認知学会、国際音楽神経科学会議、国際音楽情報処理学会等）や、世界音楽科学シンポジウム（The Science of the World’s Music: Past, Present, and Future）の開催を計画している。音楽科学者（Scientists）、音楽学者（Musicologists）、アーティスト（Artists）、民間企業や団体（Society）が一堂に会し、音楽の過去・現在・未来について国際的な議論を行う場を設け、エクス・ミュージック・ラボの活動を学外に広くプロモーションする。

SFCエクス・ミュージック・インスティチュート（SFC X Music Institute）の設立と世界拠点化を視野に入れた活動を展開する。世界の音楽研究機関と連携し、人材交流と国際共同研究を積極的に推進する。企業や社会と連携し、音楽ライヴやアートのイベントや展示会を開催する。エクス・ミュージック・コンソーシアムの枠組みを利用しつつ、未知なる次の音楽文化の創造・開拓を支援する企業や個人との連携協力関係を一層強化する。

構成メンバー