Method5.全体構造の可視化
5-1. “スーパーフラット”の誕生
各レイヤー内でのクラスタリングが完了した。下位レイヤーほど1クラスター内のアイテム数が多いわけであるから、OR関係で「アイテム回答履歴」を「クラスター回答履歴」に置き換えれば、レイヤー内クラスタリングがアイテム数の縮減という目的と同時に、レイヤーを超えた回答ユーザ数の平準化をも達成していることに気づかされる(右図)。
この時、データ的な階層問題はほぼ解消され、上位レイヤーから下位レイヤーまでが平面となった、擬似的な“スーパーフラット”構造が生まれる。こうして、レイヤーの違いを超えた全クラスターの解析がはじめて可能となるのである。
これは例えるなら、「木」(アイテム)が「林」(クラスター)を作成したことにより、「森」(全体構造)を見る、巨視的な視点を得たに等しい。
5-2. 最適な自己組織化マップの選択