Method7.領域規定 右図はジャンル「服飾ブランド」の全レイヤー(L1〜L4)から成るメディアマップの領域規定結果である。 メディアマップをスライスしたのち、各レイヤー内部を分析すると、レイヤー1(下左図)においてまず、4つのシチュエーションのおける理想形が姿を現す。それは、A(シンプルカジュアル):日常、B(ベーシックカジュアル):外出、C(高級ブランド):イベント、D(ベーシックフォーマル):仕事である。 この構造がレイヤー2(下中図)においても基本的には維持されるが、例外的な位置にある「BEAMS」や「annna sui」の存在が、下位レイヤーにおける「アヴァンギャルド」の領域形成を促していくこととなる。 下位レイヤー(下右図)へと目を向けると、仕事を連想させる「ベーシックフォーマル」と相性の良い「男性フォーマル」の領域が出現し、カジュアルとアヴァンギャルドの媒介項として「スポーツカジュアル」の領域などが形成されていくことがわかる。 このように、レイヤー内部のみならず、上下を貫いて存在する特性を見出し、共有特性・差異特性の判別図式をメディアマップ内に書き入れる作業が領域規定である。ただし、領域規定の融合箇所や例外的なクラスターについても考察を行うことが重要であり、上記の「服飾ブランド」例では、「男性フォーマル」と「高級ブランド」との融合領域に、プレゼントブランドクラスターである「4℃・TIFFANY」が発見できる、などの興味深い知見が得られている。 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
Method7.領域規定
右図はジャンル「服飾ブランド」の全レイヤー(L1〜L4)から成るメディアマップの領域規定結果である。
メディアマップをスライスしたのち、各レイヤー内部を分析すると、レイヤー1(下左図)においてまず、4つのシチュエーションのおける理想形が姿を現す。それは、A(シンプルカジュアル):日常、B(ベーシックカジュアル):外出、C(高級ブランド):イベント、D(ベーシックフォーマル):仕事である。 この構造がレイヤー2(下中図)においても基本的には維持されるが、例外的な位置にある「BEAMS」や「annna sui」の存在が、下位レイヤーにおける「アヴァンギャルド」の領域形成を促していくこととなる。 下位レイヤー(下右図)へと目を向けると、仕事を連想させる「ベーシックフォーマル」と相性の良い「男性フォーマル」の領域が出現し、カジュアルとアヴァンギャルドの媒介項として「スポーツカジュアル」の領域などが形成されていくことがわかる。
このように、レイヤー内部のみならず、上下を貫いて存在する特性を見出し、共有特性・差異特性の判別図式をメディアマップ内に書き入れる作業が領域規定である。ただし、領域規定の融合箇所や例外的なクラスターについても考察を行うことが重要であり、上記の「服飾ブランド」例では、「男性フォーマル」と「高級ブランド」との融合領域に、プレゼントブランドクラスターである「4℃・TIFFANY」が発見できる、などの興味深い知見が得られている。
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